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■2016年5月15日 第2回 じゃがいも・メロン 〜 勉強品目「じゃがいも」について 東京青果(株) 藤原寛氏
◇勉強品目「じゃがいも」
今回のテーマ「じゃがいも」は、北海道が主力産地です。今日はようてい農協の「男爵」をお持ちしましたが、この時期、最後の入荷となっています。
「メークイン」は、産地リレーで年間販売が可能です。北海道が8〜4月、鹿児島・長崎が3〜6月、6〜8月は静岡、茨城、千葉、群馬など、近在産地の地場物が出回ります。
じゃがいもは、生きているので、芽が出るのは元気な証拠ともいえます。芽が出ても、掻いて食べれば、問題ありません。
「ニシユタカ」は、鹿児島産と長崎産です。九州は関東と違って赤土のところがあり、皮が赤いじゃがいもができます。新じゃがですが、収穫後、風乾してから出荷されます。
東京青果(株) 藤原寛氏
静岡、三方原の「男爵」は、東京での販売は明日からですが、特別にお願いして堀ってもらいました。北海道のものは芽が出る時期ですが、新じゃがとして売れる「男爵」です。
いいものであれば、ほかの店より多少高くても売れます。売り方も、袋売りから、バラで1コずつと、変わってきました。単身者の場合、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんが1個ずつあれば、カレー、シチューができる。自分の食べる量だけ買いたい、という要望はあると思います。
一番先に出てくるのは、沖永良部などの離島のじゃがいもで、そこから、鹿児島、長崎、静岡、茨城、千葉、北海道と産地が移ります。北海道では、冬場でも安定的に供給できるよう、9〜10月に採ったものを農協が貯蔵して、5月まで出しています。
新じゃがとひねのじゃがいもが売り場にあるときは、新じゃがは皮が薄くてやわらかいので傷みやすい、ということを説明したほうがいいでしょう。
「男爵」はでんぶん質が多く、ホクホクした食感です。コロッケ屋さん、お総菜屋さんは、時期によって味が違うのは困りますから、いつでも同じクオリティの素材が供給されることも重要です。そのあたりも「男爵」の需要が高い理由だと思います。
「メークイン」は形状が細長く、凹凸が少ないので、皮がむきやすく、加工しやすいじゃがいもです。料理によってじゃがいもを選ぶなら、「男爵」、「メークイン」の2種類があれば、十分です。ただ、中が紫色の「ノーザンルビー」、黄色くておいしい「インカのめざめ」など、食べて驚くような新品種も、面白いと思います。価格がやや高い商品を、どう差別化して売るか。時期によって、いつくかの種類を置けば、選択肢が増えて新しいお客さまが呼べるかもしれません。
◇「じゃがいも」の写真
男爵
(北海道・ようてい)
男爵
(静岡・三方原)
メークイン
(熊本)
メークイン
(長崎)
メークイン
(北海道)
ニシユタカ
(鹿児島)
ニシユタカ
(長崎)
琉球紅
(沖縄)
インカのめざめ
(北海道)
ノーザンルビー
(北海道)
レッドムーン
(北海道)
■2016年5月15日 第2回 じゃがいも・メロン 〜 勉強品目「メロン」について 橋本幾男氏
◇勉強品目「メロン」
今日は、「アールス」、「肥後グリーン」、「レノン」、「キンショー」、「プリンス」、「タカミ」、「アンデス」、「オトメ」、「ホームラン」などをお持ちしました。
うちの店で扱っているのは、「ホームラン」、「タカミ」、「キンショー」、「肥後グリーン」、「アールス」くらいです。
今日の「アールス」はクラウンではなくアローマ、生産者は西原さんという人です。等級は白。
橋本幾男氏
「肥後グリーン」の生産者は瀬上さん。「レノン」も作っています。
「タカミ」は糖度が16度くらいあると思います。生産者は14番。
「キンショー」は、茨城の旭。千葉から出てくる「キンショー」もおすすめです。「キンショー」はややカリッとした食感のほうがおいしいので、やわらかくなりすぎないように気をつけてください。
「プリンス」は、今の天皇陛下のご成婚の時についた名前なので、ずいぶん長くもっている品種です。頭の部分の色や香りで食べ頃を判断できます。
「ホームラン」はさっぱりとしていて、値段のわりにはおいしいメロンです。
◇「メロン」の写真
アールス
(静岡)
肥後グリーン
(熊本)
レノン
(熊本)
キンショー
(茨城)
プリンス
(茨城)
タカミ
(熊本)
アンデス
(茨城)
オトメ
(茨城)
ホームラン
(熊本)
【八百屋塾2016 第2回】
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