Q:2℃だと芽が出ないとのことでしたが、家庭でじゃがいもは冷蔵庫に入れてはいけない、と聞いたことがあります。何が正しいのでしょうか?
A:さつまいもは冷蔵庫に入れてはいけませんが、じゃがいもは2℃以下にならなければ、冷蔵庫で保存可能です。品種によって休眠期間の長さが違い、短いと芽が早く出ます。店頭では、休眠期間が長いものを遅く扱うといいでしょう。
Q:緑化したじゃがいもはすべて食べてはいけないのでしょうか?
A:私は、少しくらい青いだけだったら、皮を厚めにむいて食べることもありますが、普通はすすめません。販売はしないほうがいいでしょう。
Q:じゃがいもの原原種農場について、教えてください。
A:じゃがいもは病気に弱い作物です。いいじゃがいもを作るには、いいタネいもが必要です。そのために、
1947年(昭和22年)、農水省直轄の原原種農場ができました。 十勝など北海道に4つ、六ヶ所村、嬬恋、八ヶ岳。その数年後、長崎にでき、八ヶ岳が撤退したため、現在、全国に7ヵ所あり、完全にウイルスフリーの元ダネになるものを作っています。試験的に栽培しているものも含めると80品種ほど、商業的に流通しているのはそのうちの一部ですが、県の原種農場などでこれをさらに増やし、農家に届く、という流れになっています。アメリカ、ヨーロッパなども、こうした採種システムを整備しています。
Q:「さやか」は芽があまりなくて加工用に使いやすく、味的にも用途が広いのに、なかなか普及せず、「男爵薯」ばかりなのはなぜなのでしょうか?
A:じゃがいもは品種名まで表示して販売しているところが少ないと思います。いちご、さつまいものように、品種名や商標名を出して、消費者にアピールするとよいのではないでしょうか。
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