■2015年3月15日 第12回 修了式 〜 1年間の感想
 記念講演のあと、塾生のみなさんに、「2014年度八百屋塾へひとこと」として、次の質問に答えてもらいました。
 Q1.ふだんはどんなお仕事をされていますか?
 Q2..いま「はまっているもの」ありますか?
 Q3..今期の八百屋塾で印象に残ったことのうち、「よかった、商売にいかせた こと」はありますか?
 Q4.逆に、今期の八百屋塾で印象に残ったことのうち「もの足りなかったこと」 はありますか?
 Q5.同期のみなさんにひとこと。
 Q6.スタッフにひとことあればお願いします。
[森輝夫さん]

 八百屋の森です。3年連続で皆勤賞でした。最近、試食もかねて、店で残った野菜や新しい野菜などを使ってまかないを作っています。実際に食べておいしかったものはお客さまにも提案しています。今期の八百屋塾では、産地見学が印象に残りました。生産者の情熱が伝わるので、年に1〜2回は必ず行きたい、と思います。八百屋塾に来ると、いろいろな方との出会いがあり、広がりができます。長く続けるほど楽しくなると思うので、みなさんもぜひ参加してください。スタッフの方には、時間もないのに準備をしていただいて、ありがたく思っています。古川さんの料理は、知らなかったことも多く、お客さまに提案できるので役に立っています。来年も皆勤賞目指して頑張ります。

森輝夫さん
[近藤達也さん]

 近藤青果店の近藤です。この頃、変わったものを探して試食販売をすることにはまっています。つい最近は、キクイモをきんぴら風にしたり、炊き込みごはんにしてみたらおいしかったので、お客さまにもおすすめしました。八百屋塾で印象に残ったのは、産地見学です。農家の方のこだわりなどが聞けて、面白い。長野には行けなかったのが残念でした。れんこんがテーマのとき、すりおろしたれんこんを入れた味噌汁がすごくおいしかった。スタッフのみなさんは、八百屋もやりながら、こういう勉強会も計画してくれて、ありがたいと思っています。料理も毎回おいしくて、楽しみです。来年もよろしくお願いします。

近藤達也さん
[高橋さん]

 杉並で八百屋をしています。八百屋は朝だけで、最近、マンガの原作を書いています。八百屋塾では、食べくらべが印象に残りました。普段の生活ではなかなかできないので、楽しかった。料理も毎回ていねいに作ってくださっているので、調理のスタッフの方に感謝しています。

高橋さん
[豊野美紀さん]

 弟、母といっしょに小さな青果店をしています。西尾社長のお話しは、すごくためになりました。とてもわかりやすく、「ステークホルダー」、「キーマン」など、普段、もやもやしていた部分にはまるような言葉が数多くありました。私にとってのキーマンは、亡くなった父です。思い悩んだり、何かあると、仏壇に向かって問いかけています。言葉は返ってきませんが、伝わってくるものがある、と思っています。八百屋塾での人脈を大切にして、お客さんともステークホルダー、といえる関係を築いていきたいと思います。スタッフの方は大変でしょうが、ためになっているので、今後ともよろしくお願いします。

豊野美紀さん
[原田瑶恵さん]

 新宿の青果市場で、日配品を扱っています。青果担当ではなくなってしまったのですが、勉強がしたかったので八百屋塾に参加しました。産地研修にも参加して作っている方々の思いを聞いたり、今日のように経営の勉強なども大事だと感じています。八百屋塾では、新宿の市場に入っていないものも知ることができるので、いい経験になります。いつかまた機会があれば、お客さまに提案できたらいいな、と思っています。八百屋さんは消費者の声もよくご存じだと思うので、それも勉強できるのがありがたいです。また来年もよろしくお願いします。

原田瑶恵さん
[内田昌一さん]

 最近はまっているのは、お客さまに説明するために、仕入れた商品を味見することと、自転車です。八百屋塾で印象に残ったのは、ソラマメ、れんこん、かぼちゃの講義でした。若い頃、親父から聞いたことが実際にそうだったんだ、と理解でき、説明できるようになりました。月に一度、同業のみなさんと情報交換できる場は貴重なので、来年はもっと参加したいと思います。

内田昌一さん
[市川純子さん]

 西小山で「三金」という八百屋をしています。SONKO塾に通っていて、西尾社長のお話を聞く機会があり、常々、八百屋さんはお給料が低い、と思っていたこともあって、店を続けること、利益を出すこと、みんなが喜ぶ報酬を出すことはすごく大切だと感じました。私は西尾社長から、「八百屋が頑張ればスーパーから野菜売り場はなくなる」という“魔法の言葉”をもらいました。最初からスーパーにはかなわない、と思うのではなく、本当に人の役に立てば、そういうことも起きるかもしれません。自分はまだまだ意識が足りない、と反省しました。八百屋塾で印象に残ったのは、ブラインドの食べくらべです。みんな、「わからない」といいつつ、ほぼ正解なので、やっぱり八百屋さんはすごい、と思いました。同期の塾生のみなさんは、それぞれ頑張っていて、刺激をもらっています。スタッフのみなさんには感謝しかありません。ありがとうございました。

市川純子さん
[園田美和子さん]

 去年までは一般消費者でしたが、今は八百屋をしています。本業はエステティシャンで、「心と体の健康」をテーマに、「SONKO塾」を主催しています。体質改善などには、必ず野菜が関係してくるので、それを扱っているみなさんと八百屋塾で接することができるのが幸せです。西尾社長と知り合い、近頃は「おさいふの健康」もきちんと考えるようになりました。最近はまっているのは、野菜料理を作ること、花や木と会話をすることです。八百屋塾で印象に残ったのは、食べくらべ。お客さまにも食べていただくと買ってくれたり、わかっていただく、ということが楽しいです。同期の塾生のみなさん、スタッフのみなさん、1年間本当にありがとうございました。

園田美和子さん
[田中党子さん]

 野菜ソムリエ、食のクリエイター、編集、メーカーのレシピ開発、講演、コンサルなどをしています。今年は台湾の方向けに、日本の野菜を使った体験型料理教室を企画しています。最近はまっているのは、ヨーグルトメーカーのレシピ開発にかかわったのがきっかけで、家で納豆やチーズを作ったり、何らかの発酵をしています。八百屋塾では、今期、レタスの講義が印象に残りました。水耕と土耕の食べくらべで味の違いが明確だったり、面白い話もたくさんありました。皆勤賞になれなかった自分が物足りなかったですが、来期も参加予定なので、よろしくお願いします。スタッフのみなさんは、準備が大変だと思いますが、食べくらべや試食、楽しませていただいています。ありがとうございました。

田中党子さん
[石山由美子さん]

 清瀬で八百屋をしています。今期、4〜5年ぶりに修了証をいただきました。去年は、もう一度、「学ぶ」ということを考え直そう、というのが目標でした。店でグリーンスムージーを売っているので、もっと深く学びたいと思い、日本で第一人者といわれる方のマスター講座に通っています。野菜や果物を違う視点から見るのも大切で、新しい発見もあり、楽しく学んでいます。今期の八百屋塾では、産地見学に参加できなかったのが残念でしたが、毎月、気象状況などによってモノが変わったりするので、その情報が得られてよかったです。はすをすりおろした味噌汁とか、試食で新しい発見があるのも楽しみです。塾生のみなさんとは、ともに知識を学びながら、情報交換ができればいいな、と思っています。スタッフのみなさんには、いつもありがたいと思っています。毎回、料理が楽しみで、モチベーションが上がります。今日の西尾社長の講演を聞いて、野菜ソムリエの講義で経営の話も学んだことを思い出しました。世の中、時代の流れが速くて、八百屋さんにとっても厳しいですが、そういうことも含め、また改めて商売について考えなければ、と思いました。

石山由美子さん
[藤岡輝好さん]

 横浜で八百屋をしています。今、横浜市場を、青果だけでなく市場全体で盛り立てて、「Made in Japanの横浜市場」=「横浜市場が日本の食を担っている!」というプランを仲間といっしょに練っていて、将来の仕事につなげたい、と思っています。八百屋塾では、情報交換ができるのが一番いい点だと感じています。もっとアフターでみなさんと飲みに行けるといい、と思っています。永続的に八百屋を続けていけるよう、みんなでがんばりましょう。スタッフのみなさん、1年間ありがとうございました。

藤岡輝好さん
[北村竜一さん]

 新潟で八百屋に勤めています。最近はまっているのは、旅行に行った先でのレトルトカレー集めです。八百屋塾で印象に残ったことは、産地研修です。ふだん、そういう機会があまりないので、楽しく勉強させていただきました。また、同業のみなさんといっしょに勉強することもそうそうないので、励みになりました。スタッフのみなさんには1年間大変お世話になり、ありがとうございました。

北村竜一さん
[山口さん]

 卸会社に勤めています。最近はまっているのは、本を読むこと、酒を飲むこと。フットサルも始めました。八百屋塾には、まだ参加し始めたばかりなのですが、八百屋さんとは立場や考え方が違うので、ためになります。れんこんの味噌汁は、衝撃的なくらいおいしかった。自分の扱っている品目以外はあまり勉強しないので、こういう機会があるとありがたいです。4月からもまた参加しますので、よろしくお願いします。

山口さん
[高橋航さん]

 果菜里屋の高橋です。今年初めて皆勤賞をいただきました。今期は、意図的に森さんの隣に座ってみました。お客さまへの伝え方とか、テレビで見た森さんの売り方が面白くて、そういうことを学びたい。森さんが今年の僕のキーマンでした。八百屋になってまだ3年なのですが、知識が増えるといいこともありますが、言い訳もうまくなってしまい、そこは反省点です。ポジティブなことを伝えられるように、来年もがんばります。1年間ありがとうございました。

高橋航さん
[野田孝次郎さん]

 葛西の野田です。今はまっているのは、八百屋塾です。知識が増えてくると、本当に八百屋は面白い、と感じます。今期、ほうれん草を1年間食べくらべて、清瀬と北海道のほうれん草がおいしかったのが印象的でした。今年で修了証書が10枚目になりました。それだけ八百屋塾が楽しくて、みなさんと交流ができるのも嬉しい、と思っています。スタッフのみなさん、1年間ご苦労様でした。古川さんのレシピはすごくわかりやすくて役立っています。これからもよろしくお願いします。

野田孝次郎さん
[佐々木菜津美さん]

 秋田の卸売市場で地物野菜を中心に販売しています。はまっていたことは、マラソンです。八百屋塾は毎回勉強になりました。特に印象に残ったのは、レタスとほうれん草の講義です。毎回の食べくらべで、同じ野菜でも、品種、栽培方法などで味や食感が違ったり、初めて見たり食べたりするものもあって、いい経験になりました。来年は受講の予定はないのですが、産地研修など、機会があれば参加したいと思っています。スタッフのみなさん、1年間ありがとうございました。

佐々木菜津美さん
[大澤崇代さん]

 保谷市で主人と二人で八百屋をしています。学校などへの納品が多く、地域の小学校の先生から、子どもが給食を残して廃棄する量が多い、と相談がありました。畑で野菜を作っているということを知らない子どももいるので、まず農家さんに連れて行って、それが市場に出荷されて、八百屋さんに来て、給食室で調理してくれて食べられるようになる、という流れを見せることになりました。小さなうちの店に60人ぐらいの子どもたちが見学に来たのですが、そのときの子どもたちの言葉から、いろいろヒントをもらいました。その子どもたちがお小遣いを持ってみかんなどを買い物に来てくれるのもとても嬉しいです。八百屋塾では、毎回、勉強した野菜をおいしく調理してくれるので、その作り方を店で紙に書いて、ポスターとして貼ったりしています。お客さんから、作ってみておいしかった、といってもらえたのがよかったです。同期のみなさんはすごく勉強家なので、見習いたいと思います。スタッフのみなさんにはただただ感謝しかありません。来年も参加したいです。

大澤崇代さん
[横山信彦さん]

 八百屋の横山です。最近、渓流釣りを始めました。釣ったその場でさばいて食べるので、命について考える機会になって、きちんと食べてあげることが大切だと感じています。野菜も同じで、廃棄せず食べてあげることが一番なのかな、と思っています。八百屋塾で印象に残ったのは、長野県山ノ内町のりんごです。その時期のほかの産地のりんごより多少高くても、お客さんに満足していただけて、最後まで売れました。ここ何年かは安売りばかりだったのですが、おいしいものはある程度の値段でも売れる、と実感しました。今年は自分自身が忙しくて、勉強するモチベーションも下がり気味だったのですが、来期はスタッフとして参加することになったので、がんばりたいと思います。

横山信彦さん
[坂本晶子さん]

 ふだんは、撮影の仕事をしています。カメラマンの前は漫画家、CMディレクターをしていました。最近はまっているのは、仕入れ、経営について。フリーから会社員になり、またフリーになったので、経営の勉強をしています。八百屋さんが普段何を考えているのかを勉強したくて八百屋塾に参加しているので、それを知ることができてよかった。今期は産地見学に行けなかったのが残念です。来期は参加したいと思っています。今年から世田谷の市場に通うことになりましたので、同期のみなさん、市場でお会いしたときは、よろしくお願いします。スタッフのみなさん、来期も運営がんばってください。

坂本晶子さん
[大塚八重子さん]

 城南支部で事務をしています。みなさんの情熱と、この2〜3年で若い方や女性、いろいろな職種の方が増えたことに感動を覚えました。前は主人の会社の経理をしていたのですが、たまたま新聞広告で見た今の仕事に簡単な気持ちで入ったら、のめりこんでしまいました。情熱がある限り、八百屋さんは大丈夫だと思っています。八百屋塾で八百屋さんのお友達がたくさんできたことが一番嬉しいできごとです。れんこんのお味噌汁には感動しました。ここでおいしい料理をいただくと、家族にも食べさせたい、と思います。また来年も参加しますので、よろしくお願いします。

大塚八重子さん
[篠原利江さん]

 板橋で父と母と私の3人で八百屋をしています。私は主に外回りで、青果以外のものも扱うので、市場に入らないものも仕入れたり、日々、忙しく働いています。2代目として、経営や両親の老後など、先々の不安もありますが、この商売で育ててもらったので、恩を返していきたいという気持ちもあり、いろいろと勉強したい、と思っています。今はまっているのは、八百屋塾です。同じ商売をしている方のいろいろな話を聞けて、とても勉強になっています。印象に残ったのは産地見学で、メロンひとつにしても何日間もかかってここにある、というのを学べてよかった。また、お客さまにしっかり説明して売ることができるので、お客さまも納得してくださるし、私も満足できるようになりました。今後は、売り出し方や、ラッピングなどについても勉強したい。塾生同士のディスカッションもできればいいな、と思います。人見知りでそそっかしいのですが、これからもよろしくお願いします。スタッフのみなさんには、毎回、たくさんの野菜や果物を準備していただき、ありがとうございました。来期からはスタッフサイドでもよろしくお願いします。

篠原利江さん
 
 

【八百屋塾2014 第12回】 挨拶修了式|記念講演「おさいふの健康」について1年間の感想