■2014年8月24日
第5回 なす・ぶどう
 八百屋塾2014、第5回目のテーマは、「なす」「ぶどう」でした。
なすの展示
ぶどうの展示
 
■2014年8月24日 第5回 なす・ぶどう 〜 実行委員長 関澤健

 猛暑続きの夏でしたが、近頃ようやく朝は涼しく感じられるようになりました。市場も荷物が薄く高値で、苦戦しているのではないでしょうか。

 今日のテーマは、「なす」と「ぶどう」です。果菜里屋の高橋さんがめずらしいなすをたくさん集めてくれました。

 なすの講師、星野直治さんは、江戸野菜の「寺島なす」などを作っている方です。しっかり勉強して、終了後の暑気払い会にご参加ください。

実行委員長 関澤健
 
■2014年8月24日 第5回 なす・ぶどう 〜 理事長 野本 要二

 今年は異常気象で暑い日が続いています。夏バテにいちばんいいのは野菜を食べることです。八百屋なのに野菜を食べていない、という人もいます。自分の売っているものは自分で食べて、お客さまに自信を持って売る、というのが八百屋塾のコンセプトですので、おおいに食べてください。

 先日、話をした埼玉のスーパーの社長は、「その日売り切り主義」だと言っていました。お客さまの信頼を得るには、最終的には、鮮度と味が勝負だ、と…。

理事長 野本 要二
 われわれ八百屋も、ひとつひとつの品物に目を凝らして、おいしいものを売らないと、差がついてしまうのではないでしょうか。

 今年、特に、きゅうりは上げ下げが大きいので、利益を確保しつつ、おいしいきゅうりを売るにはどうしたらいいか…。無理な仕入れをして安く売り、お客さまに、「きゅうりを買って、頭が白いとがっかりする」と言われるようではいけません。そういうことも考えながら、仕入れや売る方法を模索してください。

 4月から消費税が8%になりました。外税表示が認められたことにより、利益率が上がっている、という話を聞きます。今後も外税表示でいければいいのですが、特例措置ですから、10%になったとき、もし総額表示になったらどうなるか、そのあたりも考えていかなければならない問題だと思います。

 お客さまを1人でも2人でも増やす方法を考えて、元気に乗り切っていただきたいと思います。

 今日は、東京の昔ながらの伝統野菜を大切にしている農家の方が講師です。いい勉強になると思いますので、しっかりお話を聞いてください。

 
■2014年8月24日 第5回 なす・ぶどう 〜 農林水産省食料産業局食品小売サービス課長 大坪正人氏

 5月に続き、2回目の参加になります。今回はテーマ野菜が「なす」とのこと。私もプランターでなすやトマトなどを作っていますが、なすは7月で採りきってしまいました。 いろいろななすについて、プロのみなさんといっしょに勉強できるのを楽しみにしています。

 農林水産省では、昨年12月に、「農林水産業地域の活力創造プラン」を作り、6月に改訂しました。このプランは農林水産行政の大きな方向性を示すものです。その中のひとつとして、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを踏まえ、食育や日本食文化の普及などを通じて、需要拡大を図っていこうとしています。

農林水産省食料産業局食品小売サービス課長
大坪正人氏
 八百屋のみなさんは、消費者の方にいろいろなお話をされながら野菜を売っていらっしゃいます。旬や食べ方などについて、対面で売るところに強みがあると思います。これからも、おいしいものを、どんどん売ってください。本日はよろしくお願いいたします。
 

2014年度 第6回八百屋塾
2014年9月21
日(日)


講演:「レタス、葉もの類」について
講師:横浜植木(株) 種苗営業部 主任 石田友一氏


テーマ野菜:レタス、葉もの類


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