■2015年1月18日 第10回 だいこん・中晩柑 〜 食べくらべ
◇ほうれん草の食べくらべ
  • 1年間通してのほうれん草の食べくらべ。この日は、群馬県産のほうれん草を食べくらべた。
ほうれん草(群馬県)
ほうれん草(群馬県)
◇だいこんなどの食べくらべ
  • だいこんは、「三浦だいこん」、京都の丸だいこん「聖護院だいこん」、石川の「源助だいこん」、徳島の「青首だいこん」の4種類。生とゆでたものをブラインドで食べくらべた。

  • 料理は、「レディーサラダ」、「ビタミンだいこん」、「小桜」、「赤峰」、「紅しぐれ」に、パプリカ、油揚げをのせたサラダ、「味一番だいこん」とイカの煮物などを試食した。
だいこん4種の食べくらべ・生
だいこん4種の食べくらべ・ゆで
だいこんサラダ
だいこんとイカの煮物
辛みだいこんはそばの薬味として
晩白柚なども試食
◇調理について
  • 今日のレシピは大石さんが出してくれました。

  • だいこんは、料理によって、上、真ん中、下を使い分けるといいと思います。

  • 「味一番だいこん」はイカと煮物にしました。もう少し煮るとイカがやわらかくなります。だいこんがイカのくさみを抜いて、味を吸うので、相性のいい組み合わせです。

  • サラダは「ベンリーナ」というせん切り用の道具で切りました。切った断面がザラザラするので味が絡みやすくなります。
古川恭子氏
  • だいこんを煮物にするときに下ゆでするのは、一時代前の話で、今のだいこんは下ゆでしないでもいいと思います。おでん、ぶりだいこんでも同様です。今日の煮物も下ゆではしていません。

  • 調味料は、めんつゆやポン酢を使って、作りやすいようにしました。市販の調味料をじょうずに使うとお客さまにも説明しやすいので、今日のレシピをぜひ活用してください。
◇食べくらべ、試食の感想など
  • 今日のほうれん草は、特に甘いとか、アクが強いという感じはせず、特徴がない気がしました。夏頃のほうれん草と比べると、やわらかくて食べやすかったです。

  • 今日のほうれん草は、甘みが少なくて筋もややありましたが、夏に比べるとおいしかった。口に入れたときの香りがよかったです。

  • 今日のほうれん草は、見た目はいいのですが、今の時期としては筋っぽくて味が薄く、△から×に近かった、というのが正直な感想です。前回のほうれん草のほうがよかった、と思います。

  • 「聖護院だいこん」を食べたかったので、嬉しかった。徳島の「青首だいこん」もなかなか食べる機会がないので、面白かった。「三浦だいこん」の生はとてもみずみずしくておいしかったです。

  • 個人的に、食感がきめ細かい、と思ったのは、徳島の「青首だいこん」と京都の「聖護院だいこん」でした。僕は、「三浦だいこん」と「源助だいこん」の違いがよくわかりませんでした。いちばんおいしかったのは、徳島の「青首だいこん」でした。

  • 生食は、「三浦だいこん」と「青首だいこん」がおいしくて、煮込みは「聖護院だいこん」、「源助だいこん」がおいしかった。うちの店では、今、徳島の「青首だいこん」を扱っています。生でも煮てもおいしくて万能なので、すごいと思っています。

  • 「三浦だいこん」がすごくみずみずしい印象でした。「聖護院だいこん」は、煮るとほかのだいこんとまったく違うので区別がつきました。徳島の「青首だいこん」と「源助だいこん」は迷いましたが、「青首だいこん」のほうが食べ慣れている味に近いと思いました。

  • 「青首だいこん」は生だと甘く、水けが少なかった。いちばん味が複雑だったのは、生で食べた「聖護院だいこん」。最初に甘みを感じて、余韻が長く残りました。

  • さまざまなだいこんを入れたサラダはいいアイデアだと思いました。いろいろなだいこんが売れるのではないでしょうか。

  • 今日、だいこんの煮物の簡単な作り方を教えてもらったので、帰ってさっそく作ってみたいと思います。

  • 卸に勤めていて、今日初参加です。インターネットで八百屋塾を知り、参加しました。これほど多くの種類のだいこんを食べくらべることはないので、大変勉強になりました、次回もまた参加したいです。

  • 学校給食専門のおさめをしています。インターネットで八百屋塾を知り、今回初めて参加しました。学校でも食育に力を入れてくれてはいますが、今日、だいこんを実際に食べくらべて、品種によってこれほど味が違うのがわかり、料理でも味が変わるのがすごく勉強になりました。学校の先生にも、今日の話を伝えたいと思いました。また参加したいです。

 
 

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