それには、八百屋は自分の売っているものを自分で食べてから売ること。そして、おいしいものを提供するのが本来の八百屋の姿だと江澤先生はいっていました。また、野菜・果物は商品ではなく食べ物である、ということを忘れてはいけない、ともよくいわれました。
野菜・果物をどういう形で地域の消費者に食べてもらうか、その方法を教えるのが八百屋である、という精神から、月に1回くらいみんなで集まって、どういうものがおいしいのか、それをどういう方法で売ればいいのかを探る。それが八百屋の生きる道ではないかということで始まり、今年で15年目を迎えました。
スタッフのみなさん、女子栄養大学の講師の先生方、その他のみなさんにもご協力いただき、14年もの長きにわたり、毎回40〜50名のみなさんにお集まりいただいて勉強会を続けているわけです。昨年は、18名の方に修了証をお渡ししました。開校以来、何十年も続けて通われている方もいらっしゃいます。
野菜・果物は、トマトにしてもミカンにしても、その年によって違います。では、どういう商品を売ればいいのか。ここで一生懸命勉強して、地域に戻り、お客さまにその精神を伝えてください。
儲けるのではなく儲かる八百屋になにってほしい。利益はあとからついてくる。これも江澤先生の教えです。あとからお客さまが儲けさせてくれるような商売をしなければいけません。まして、この厳しい時代、自分が知識を持って、それをいかにお客さまに伝えるかが生き残りの勝負です。
これから1年間、みなさんと一緒に勉強していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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