■2014年12月14日 第9回 れんこん・いちご 〜 食べくらべ
◇ほうれん草の食べくらべ
  • 1年間通してのほうれん草の食べくらべ。この日は、千葉県産のほうれん草を食べくらべた。
ほうれん草(千葉県)
ゆでたほうれん草
◇れんこんなどの食べくらべ
  • れんこんは、茨城県、佐賀県、石川県の「加賀れんこん」、徳島県の砂地で作っている「なるとれんこん」の4種類をブラインドで食べくらべた。

  • 料理は、すりおろした「加賀れんこん」で作ったれんこんの味噌汁、新潟県の「大口れんこん」と徳島県の「なるとれんこん」の天ぷら、煮物を試食した。
れんこん4種類の食べくらべ
れんこんの味噌汁
新潟県「大口れんこん」の天ぷら
れんこんの煮物
◇調理について
  • 今年の夏、杉本さんと一緒に子ども料理教室を開催し、簡単だけどおいしくて野菜をたくさん食べられる料理を提案しました。れんこんの味噌汁は、そのときに作った料理です。れんこんをただすっただけで、このような料理になる、というのを子どもたちがすごく喜んでくれたので、今日も作ってみました。驚いたのは、真夏のれんこんといまのれんこんでは、仕上がりがまったく違ったことです。夏はサラサラとした仕上がりでした。今日は「加賀れんこん」で作ったので、余計にトロリとしていると思いますが、ほかのれんこんでも、冬はトロッとします。ポイントは、すった汁も入れること。また、細かすぎず粗めにするのがおすすめです。3〜4分煮て、味噌を入れるだけです。体が温まる効果もあると思います。

古川恭子氏
  • れんこんは、品種にもよりますが、調理法によって食感が変わります。20〜30秒ゆでるとシャキシャキ、3ミリ厚さで2〜3分ゆでるとちょっともちっと感のあるホコホコとした食感、1センチ厚さで5分以上ゆでるともっちりします。好みですから、料理によって変えればいいと思います。

  • 今日の煮物はもっちりした仕上がりにしました。強火で煮ればシャキシャキした仕上がりになります。

  • 酢れんこんの分量はお配りしました。薄く切ってサッとゆでて、甘酢に漬ければ1〜2週間持ちますので、おせち料理に作ってみてください。
◇食べくらべ、試食の感想など
  • 今日のほうれん草は、思ったよりサラッとしていて、すごくさっぱりしている印象でした。ほうれん草特有の味がないので、嫌いな人でも食べられる、と思いました。筋っぽさはなく、やわらかめで、おいしいほうれん草でした。

  • ほうれん草、夏場とは全然違いました。やっとほうれん草らしくなってきたと思います。

  • ほうれん草は、赤みはまだ薄いですが、毎回食べていて、どんどん味がよくなってきたのがわかります。

  • れんこんの味の違いは難しいですが、4種類の中で、「加賀れんこん」は違いがはっきりとわかりました。食感だけでなく、甘みや香りも、とうもろこしに近いような感じがしました。茨城県のれんこんは、色の白さでみなさんに評価していただけたようです。茨城県がシェアNo.1だということを県内でも知らない人がいるので、ぜひみなさんに大いに食べてほしいと思います。

  • れんこんを食べくらべたことはないので、産地はよく分かりませんでしたが、「加賀れんこん」は他と違っていて、個人的にも好みでした。

  • 石川県の「加賀れんこん」がもっちりとしていて一番おいしかったです。

  • 加賀れんこんを使った味噌汁は、トロッとして、シャキ感も残っていて、絶品でした。天ぷらは、新潟県のれんこんは芋っぽくなっていて、徳島県のシャキッとした天ぷらのほうが好みです。油と相性がよく、甘みが感じられておいしかった。煮物もやや芋っぽい感じでした。個人的には、れんこんはシャキッとした食感を残して食べたいので、自分は茨城県のものを使いたい、と思います。

  • れんこん料理をほとんどしたことがなかったので、簡単な天ぷらでもこんなにおいしいんだ、と思いました。 天ぷらは、徳島県の「なるとれんこん」を使ったものが甘くておいしかったです。

  • うちの店では1年中れんこんを扱っていますが、基本は茨城県産です。一概にはいえませんが、関東では、もちもち感よりシャキシャキ感のほうが好まれるのではないか、と思います。
 
 

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