■2014年12月14日 第9回 れんこん・いちご 〜 商品説明 徳島の「なるとれんこん」ほか
果菜里屋の高橋芳江さんより、徳島県の「なるとれんこん」、広島県の「祇園パセリ」、福島県の「茎ちしゃ」の紹介がありました。
  • 「なるとれんこん」は、徳島県の伝統野菜です。海に面した地域で、塩害でお米が作れないので、その代わりにれんこんを栽培しています。こだわりの農家さんが、砂地を利用して栽培しており、無農薬で丹精込めて育てられたものです。

  • 「祇園パセリ」は広島県で栽培されています。自家採取のため、収穫量は少ないのですが、クセがあまりなく、食べやすいパセリです。

  • 「茎ちしゃ」は福島県で栽培されたものです。結球しないレタスの仲間で、「茎ちしゃ」のトウが立ってくると、「ヤマクラゲ」になります。
なるとれんこん(徳島県)
祇園パセリ(広島県)
茎ちしゃ(福島県)
 
■2014年12月14日 第9回 れんこん・いちご 〜 商品説明 長野県山ノ内町の「りんご」
八百屋塾元実行委員長で杉本青果店店主の杉本晃章さんより、長野県山ノ内町のりんごの紹介がありました。
  • 5年ほど前、私の店がある足立区と山ノ内町が友好提携都市になり、山ノ内町のりんご生産者を紹介されました。足立区だけではなかなか販路が広がらないので、八百屋塾でもたびたび紹介しています。

  • 山ノ内町のある夜間瀬地区は、海抜600〜700メートルと、標高が高い地域です。海抜450〜600メートルの安曇野と比べると、開花時期が1週間〜10日遅く、収穫も11月中旬からになりますが、しっかりと完熟するまで収穫しないので、おいしいりんごになります。

  • 欠点は、サビや実割れが出ることですが、シャキ感もあって糖度が高いので、「このりんごはこういう作り方をしているんですよ」と、説明できる八百屋であれは、必ずお客さまがついてきます。ただ品物を並べるだけではいけません。味を説明して売るといいと思います。

  • 今度の土曜日には、産地の人が来て、店頭販売をします。もし、自分の店でも売りたい、という人がいたらいってください。自分の店だけで仕入れると送料が高くなりますが、共同で買えば、割安です。共同仕入れはなかなか難しいものなのですが、このりんごに関しては、とてもうまくいってます。

  • 今年も八百屋塾で山ノ内町に産地視察に行きました。「シナノホッペ」という品質のいいりんごが、何年後かに出てきますので、楽しみにしていてください。小さなりんご「シナノピッコロ」も、紅玉よりおいしい、と好評でした。
元実行委員長/杉本青果店 杉本晃章氏

長野県山ノ内町のりんご
「サンふじ」
 
■2014年12月14日 第9回 れんこん・いちご 〜 商品説明 「ん」のつく野菜
果菜里屋の高橋廣道さんからは、ちょっと視点を変えた面白い野菜の販売方法についてのお話がありました。
  • 今日のテーマ野菜「れんこん」は、名前に「ん」が2つ入っています。「運がつく」にかけて、縁起のいい野菜として販売してみてもいいのではないでしょうか。

  • 「れんこん」以外にも、「きんかん」、「にんじん」、「いんげん」、「なんきん」、「ぎんなん」など、「ん」のつく野菜=運がつく野菜は、ほかにもいろいろあります。工夫次第、考え方次第で、さまざまな提案をしてみると面白いと思います。
果菜里屋 高橋廣道氏

「きんかん」も、「ん」が2つ
 
 

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