■2015年1月18日 第10回 だいこん・中晩柑 〜 勉強品目「だいこん」について 東京青果(株)長掛雄治氏 |
◇勉強品目「だいこん」 |
- 東京都中央卸売市場には、平成25年1〜12月、137,008トン(前年比102%)のだいこんの入荷がありました。産地別の入荷数量は、1位 千葉 47,024トン、2位 神奈川 30,415トン、3位 北海道 24,209トンの順で、以下、青森、茨城、鹿児島などから入っています。
- 今日は、今の時期に比較的いいだいこんをお持ちしました。「青首だいこん」は、徳島県・里浦。Lがなかなか入らず、2Lが多くなっています。
|
|
|
- 「レディーサラダ」は、神奈川県・三浦市。「三浦だいこん」とアメリカやドイツのだいこんとの交配により育成されました。
- 「紅芯だいこん」は、神奈川県、出荷者は三掘完治さん。静岡県などでもよく作られていますが、今の時期は出荷が終了しているそうです。
- 「源助だいこん」は、石川・JA金沢市。加賀野菜のひとつです。
- 「辛みだいこん」は、群馬・佐波伊勢崎。普通のだいこんより小さく、非常に辛いです。長野県でも、「ねずみだいこん」などの辛いだいこんがあり、うどんやそばの薬味などに使われます。
- 「聖護院だいこん」は、京都・全農京都。いろいろなところで作られていますが、今日の「聖護院だいこん」は、京のブランド産品に指定されているものです。
- 「味一番だいこん」は、神奈川・三浦市。煮物などにするとおいしいだいこんです。
- 「三浦だいこん」は、神奈川・三浦市。市場では年末限定の販売なので、今回は、個人の方から特別に畑にあるだいこんを出していただきました。
- 「もみ菜」は、もとはだいこんの若い葉を間引きしたものでしたが、今は、葛飾区などで専用品種が栽培されています。
|
◇だいこんの写真 |
|
◇補足 神奈川県三浦市、高梨農場のだいこんについて 〜 (株)果菜里屋 高橋芳江氏 |
- 先日、三浦海岸にある高梨農場に行ってきました。NHKの「ひるどき」というテレビ番組で、高梨農場が取り上げられたので、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 高梨農場では、「三浦だいこん」、「淡桜」、「小桜」、「ニューレディーサラダ」、「ビタミンだいこん」、「紅しぐれ」、「紅くるり」、「黒丸」、「赤峰」、「味一番紫だいこん」など、さまざまな種類のだいこんを作っています。今日は、それらのだいこんもお持ちしましたので、のちほど味わってみてください。
- 「三浦だいこん」の余分な部分を使って、切り干しだいこんも作っていました。その場で食べさせてもらいましたが、甘くてビックリしました。今日はそれものちほど試食していただきます。
- 高梨農場のだいこんを使っているレストランにも行きました。さまざまなだいこんを食べられて、楽しかったです。
|
|
|
■2015年1月18日 第10回 だいこん・中晩柑 〜 勉強品目「中晩柑」について 橋本幾男氏 |
◇勉強品目「中晩柑」 |
- 今日は、「デコポン」、「せとか」、「甘平」、「晩白柚」などを持ってきました。
- うちの店では、今、「せとか」、「甘平」、佐賀・唐津の「デコポン」を売っています。
- 「せとか」は、愛媛と蒲郡があり、今年は蒲郡の「せとか」がとてもいいできです。愛媛の「せとか」はとんがりがあって、す上がりしているものもあるので注意してください。「せとか」は、「清見」、「アンコール」、「マーコット」の掛け合わせです。「マーコット」の香りを嫌う人もいますが、売る側としては面白い商品だと思います。
|
|
|
- 「紅まどんな」は、もう終わりです。反収が少なく、みかんの半分しかとれず、トゲがすごくて作るのが大変だと聞きました。
- 大分県の「美娘」は、「天草」と同じものです。
- 「伊予柑」、「ポンカン」も持ってきましたが、うちの店では、「伊予柑」はまだ扱っていません。今年の「ポンカン」は、酸のキレはいいのですが、味がやや薄い気がします。
|
◇中晩柑の写真 |
|