第12回
挨拶
修了式
記念講演
感想
第11回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第10回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第9回
挨拶
講演
勉強品目
商品説明
食べくらべ
第8回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第7回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第6回
挨拶
講演
勉強品目
商品説明
食べくらべ
第5回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第4回(産地視察)
出発
小川さんの話
メロン圃場
すいか圃場
かぼちゃ圃場
昼食
感想
第3回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第2回
挨拶
講演
勉強品目
商品説明
食べくらべ
第1回(開講式)
挨拶
講演
塾生紹介
勉強品目
商品説明
食べくらべ
八百屋塾2013についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2012についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2011についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2010についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2009についてはこちら
をご覧ください
それ以前の八百屋塾(2000年〜2006年)の内容等については、
旧・八百屋塾サイト
をご覧ください
■2014年7月13日 産地視察@千葉県山武郡 小川次郎氏圃場 〜 小川さんのお話
小川さん宅に到着後、お座敷で小川さんの作ったタカミメロンを食べながら、さまざまなお話をうかがいました。
小川次郎氏
小川さんの話を聞く塾生
メロンというものは、これほどおいしいものなのに、お客さまにおいしく食べてもらえないのが生産者としては残念でなりません。スーパーや市場の人は鮮度を重視する傾向がありますが、メロンは追熟が必要な果物で、傷む寸前が最もおいしい。お客さまは買ったら、すぐ食べてしまいますよね。ですから、本当は、八百屋さんがある程度置いておいて、食べ頃で売ってくれるとありがたい。
メロンは糖度が16度以上ないといけません。私がタカミメロンを作っているのはなぜかというと、ほとんど個体差がないからです。去年タカミメロンを食べて、その味を覚えていて、また今年も食べたい、という人がたくさんいます。
消費者のみなさんに喜んでもらうために、われわれ百姓は一生懸命やっています。八百屋さんは、消費者に品物を売るときに、ただ渡すのではなく、食べ頃などを説明して、価格以上に満足してもらえるようにしてほしいと思います。
タカミメロンの場合、出荷後、10〜15日がベストです。皮目までスプーンでスーッとすくえるぐらいまで置いておくといい。お尻を押してみたときにやわらかくなってきたものが食べ頃です。アンデスメロンはタカミよりもう少し食べ頃が早い。
昔は手で交配していましたが、いまは全部ミツバチです。メロンの場合、うちでは露地で2本立てにしており、10節前後に着果させます。昔は筆を使って、雄花の中の白い粉を雌花につけていました。ミツバチを入れ始めた頃は、きちんと働いてくれるのか信用できず、朝、畑に見に行きました。ミツバチが飛んでいないと不安になったものですが、花粉と蜜が出ないと活動しないだけなんです。人間は交配させたくて手で花粉をつけたりしますが、ミツバチは自分が生きるために蜜をなめたいだけで、メロン、すいか、かぼちゃなどの植物は、それを利用して交配してもらうわけです。蜜は花の一番奥にあるので、狭いところにミツバチが入ると、自然と体に花粉がつきます。トンネルに1箱のミツバチを入れると、1時間くらいのうちに、そのトンネルの中の花の花粉は空っぽになります。
手で交配するのは時間がかかるので、早く畑に行ってやらないといけません。天気にもよりますが、受精能力がある時間は、花粉ができてから2〜3時間くらい。花粉の能力がなくなると、つけても授精しません。ですから、人間はミツバチにはとてもかないません。
今日食べてもらったメロンは、花が咲いて授精し、実になって肥大して糖度がのって食べられるようになるまで、53〜54日かかっています。すいかの場合、50日くらいです。なぜ日にちが分かるかというと、花が咲き、交配が始まった畑に、うちでは色のついた棒を使って、印をしているからです。昨日は赤、今日は白…目印を立て、採るときに、「今日は赤を収穫する」というやり方をとっています。かぼちゃは、クレヨンでツルに印をつけたりして判別します。
ガチガチにかたいメロンは、早く採りすぎてしまったもの。糖度ものっていないと思います。3〜5日の間に、たった1日で糖度ののり方が違ってきます。そのために印をするわけです。単価の問題などで早く採ってしまう生産者もいます。消費者に喜んでもらいたい、という考えを持っている人はちゃんと作っています。
いまのタネはF
1
なので、できたもののタネをまいても同じものはできません。私はタネ屋さんに、「このタネのいいところではなく、弱いところを教えてくれ」とよくいいます。どうしたらそこをカバーできるか、それこそが百姓の仕事だと思っています。
病気が入ったり、傷んだものが混ざらないように気をつけてはいますが、メロンもすいかもなまもので、なかが見えないので、絶対にないとはいえません。もし傷んでいたら、遠慮なくいってくれれば、取り替えます。そうして生産者も八百屋さんも消費者も、お互いによかった、という関係にならないといけない、と思います。
メロンは、目方は量りません。箱いっぱいで2個入り、3個入り、4個入り、5個入り…となって、値段はどれも同じです。
形が丸いメロンとやや細長いメロンでは、味は丸いほうがいいかもしれません。10節ではなく、7〜8節でつけると形は丸くなりますが、一回り小さくなります。
すいかの場合、片方だけふくらんでもう片方がふくらまないことがあります。ただ、そのふくらんだほうを食べてみるとすごくおいしかったりするんです。のちほど、そうしたことを実際に畑で見て、食べて感じてほしいと思います。
メロンの場合、もぎたてがおいしい、ということはありません。追熟が必要です。すいかは冷たすぎるとよくないので、採ってすぐ、朝の温度で食べるのが一番おいしい。
すいかは、雄花は毎回出ますが、雌花は6節ごとに出てきます。ですから、2番果は12節目、3番果は18節目のもの。それが自然の摂理で、雄花はいつでも交配できる状態にないと着果できないので、雌花が咲くときには必ず雄花がある状態になっています。普通のウリ科植物はだいたい雌花は何節かに1つです。節成りきゅうりだけは例外で、毎節、雌花が出るように改良されたものです。
【八百屋塾2014 第4回 産地視察】
出発
|
小川さんのお話
|
メロン圃場
|
すいか圃場
|
すくなかぼちゃ圃場
|
昼食
|
感想
>>>このページのトップへ