Q:きのこに農薬のようなものを使うことがあるのですが?
A:通常は使いません。きのこは腐りやすいので、普通は収穫してすぐ出荷しますが、海外からだと日数がかかるので、収穫後にポストハーベストで使用される例が海外のきのこでありました。
Q:シイタケはシーズンを外れると、傘が薄いものが多いと思うのですが?
A:発生時の気温や湿度で変わります。春先、低温で乾いた環境で原木から出るシイタケは肉厚です。菌床栽培は同じような環境で作っているので、季節により厚みは変わりません。菌床栽培のシイタケは、原木栽培に比べると薄いものが多いと思います。
Q:マツタケ菌をサクラの木に植えたら、木の成長もよくなったということですが、果樹苗の開発などに使える可能性はあるのでしょうか?
A:菌根は、植物にとっても大事な働きがあるといわれています。菌が根の表面をおおって、菌根を作ると、植物は土壌中から水やミネラルなどを吸収する働きが高くなります。松の木は菌根がないと大きくなれない、という人もいます。栗の木に殺菌剤をまいたら、菌根菌がやられ、木の生長が悪くなったという話もあります。果樹、造園業でも、最近はそういうことも考慮されていると思います。
Q:菌床栽培の干しシイタケというのはあるのですか?
A:日本ではあまり作っていません。中国ではほとんど原木栽培はしていないので、菌床で作ったものを干しシイタケにして輸出しています。
Q:きのこの賢い保存方法は?
A:きのこは冷凍保存ができます。干してもいいのですが、乾燥させておいしくなるのはシイタケぐらいです。
Q:マツタケに虫が入っていたら?
A:昔ながらの塩水に浸ける方法がいいと思います。マツタケは野生のものを採取しているので、少しくらいなら虫が入っていても仕方ない、と思ったほうがいいかもしれません。
Q:赤や黄色のきのこの色は自然のもの?
A:はい、自然の色です。よく、赤いきのこは毒だとかいいますが、関係ありません。毒きのこに共通の特徴はありませんので、それぞれ種類ごとに覚えるしかありません。
Q:マイタケは、納豆菌に弱いと聞いたのですが?
A:種類によって、強い、弱いはありますが、きのこはだいたいどれも納豆菌に弱いです。おがくずの培地にほかのバクテリアがつくと負けてしまいます。
Q:トリュフ、ポルチーニは日本にもあるのですか?
A:トリュフもポルチーニも菌根性のきのこです。トリュフは日本でも探せばあります。ポルチーニは、近縁種があります。
Q:食べられるきのこは全体の何%くらい?
A:数はわかりませんが、秋にきのこ狩りをすると、全体の1〜2割は食べられるきのこです。食べられるのかどうか、わからないものも多数あります。
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