昨年は、2月に大雪、4月には消費増税、広島の大洪水、御嶽山の噴火、年末の総選挙など、さまざまなことがありました。われわれの業界に関しては、前半は高値で推移しましたが、後半は全面安となりました。昨年はどこの卸市場も90〜95だったのではないでしょうか。
4月からの8%の消費増税は、みなさん非常に苦慮したと思います。利益率はどうでしょうか。最後まで営業に響いたのではないでしょうか。10%は先送りになりましたが、今後どういう対策をとるのか、この場で話し合うことも必要です。
今年はみなさんに、自分が今やっていることを反省しながら、毎日30分でいいので自分の時間を持っていただきたい、と思っています。商売や人生について考える、ゆとりの時間を持つ。これは、八百屋塾の創始者である江澤正平先生にもよくいわれたことです。
八百屋は時間の長い商売ですが、なんとか工夫して自分の時間を持ち、明日からどうするかを考えなければいけません。私も50年間八百屋をやってきて、朝から晩まで働いてきました。他の業界を考え、八百屋がこれでいいのだろうかと、もっと真剣に考えるべきではないでしょうか。みなさんに、自分の店をもう一度見直してほしい、と思っています。
先日、農水省に行き、大坪課長と会ってお話ししてきました。八百屋が疲弊しているので、なんとか応援していただきたい、とお願いしたところ、八百屋さんの実態を知りたいので、そのうち視察に出向いてくださる、とのことでした。
地方創生といいますが、東京も地方である、という姿勢で、応援を求めていきたいと思っています。もし補助をいただけたら、それをきちんと使って成果をお返ししないといけません。この中で、自分の店をこうしたい、という方がいらしたら、ぜひ相談してください。
この1年、みなさんといっしょにがんばりたいと思います。今後ともご支援よろしくお願いいたします。今年がいい年になりますようご祈念申し上げ、私の挨拶に代えさせていただきます。
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