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■2013年2月17日 第11回 〜 食べくらべ
◇キャベツなどの食べくらべ
春キャベツ3種(愛知、銚子、三浦)は生食、ブラインドで食べくらべた。
冬キャベツ、寒中キャベツも生で食べくらべ。
冬キャベツは愛知産、春キャベツの中にも愛知産があったので、同じ産地でどう違うかも食べくらべた。
料理は、三浦の春キャベツを使った回鍋肉、愛知の冬キャベツを使ったロールキャベツ、キャンディキャベツの浅漬け、淡路のグリーンボールのおひたし、蕾菜のおひたし、芽キャベツのおひたし、プチベールのおひたし、ロマネスコのマヨネーズ和えなどを試食。
中晩柑各種も試食した。
キャベツの食べくらべ
お弁当
芽キャベツのおひたし
ロマネスコのマヨネーズ和え
タルティーボ
ロールキャベツ
蕾菜のおひたし
プチベールのおひたし
キャベツの浅漬けなど
[感想・コメント]
Cの春キャベツ(三浦)が甘くておいしいと思った。ただ、食べた部分によっても違うのではないか。芯に近いほうが甘いと思う。
寒玉はなんとなくわかりましたが、春系はどれがどこの産地かまったくわかりませんでした。食べる部分によって、まったく味が違ってくる。
三浦では「はるはるまる」、銚子では「春系305」という品種を使っていると思います。最近は、冬場の寒さに強い春系が使われている。
同じ「グリーンスター」というキャベツでも、時期によって品種は変わります。
1番(愛知県の冬キャベツ)と2番(米沢の寒中キャベツ)の食べくらべは、2番のほうが甘いと感じ、色味的にも1番が冬キャベツだろうと思いました。
寒中キャベツのほうがきっと甘いのだろうと思っていたのですが、私には、愛知県の冬キャベツのほうが甘く感じられた。
寒中キャベツは、私には、キャベツ特有のにおいが強く感じられました。
今日の寒中キャベツは、収穫状態が、老化してしまった感じがします。一方、冬キャベツは、切り口を見たところ、若どりしているみたいでした。においやかたさが気になるという意見もありましたが、品種だけでなく、収穫時期もすごく大事になります。
現役時代、雪の下のキャベツの試験をしていました。今日の寒中キャベツと冬キャベツ、味はどちらも甘いと思います。キャベツは雪の中に入っていると、外の葉が傷みます。出荷するときにはそれを全部とる。ですから、色はやや白っぽい。また、収穫まで時間がかかっていると思うので、雪中はかたいとか、においがあると感じられる方もいるかもしれません。
雪の下のキャベツは、雪が降る前に、結球が8割くらい完成するような状態で迎え、それを1〜3月に掘ります。低温伸長性の高い品種を使っています。
今日の愛知県の冬キャベツは、まだ若くて非常にいい状態ですが、これから3月にかけてトウ立ちすると、急激に変わってきます。タネ屋さんの話を総合すると、大根でもキャベツでも、3月3日をすぎると、急速にトウ立ちが始まる、ということです。八百屋さんはそうした点に気をつけて、作型の遅い産地のものに切り替えていかなければいけません。 その見極めこそがプロとしての腕の見せ所です。よく市場で見て選ぶようにしてください。
【八百屋塾2012 第11回】
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