いんげんの入荷量
※2011年4月〜2012年3月、東京青果への入荷量
いんげんは、市場では千葉産が中心で、長崎産、鹿児島産も入っています。ピークは6月上旬で、6月いっぱいまで。6月上旬あたりが、一番多くて、おいしい時期。価格的にも安くなるので、売り頃かと思います。
千葉の「ステイヤー」。耐暑性が強く、まっすぐなサヤで、多収。
鹿児島の「キセラ」。今日の「キセラ」は、特徴があまり出ていないようですが、歯触りがいいということで、関西で好まれています。関東と関西では、いんげんの食文化に違いがあり、関東では、煮て食べることが多いのですが、関西では焼いて食べます。焼き方は、フライパンとかグリルとか、ご家庭によってそれぞれでしょうが、焼くという食べ方にあったいんげんです。
君津の「グリーンタッキー」。甘みがあり、家庭菜園に向いています。
「サーベル」も同じく群馬産で、川島さんから届きました。やや太めです。
「アピオス」は、青森が力を入れています。栄養価が非常に高いそうです。茹でてから塩をまぶして食べたり、軽く揚げて食べたりします。
「そら豆」は愛媛産です。今年は、天候不順で数が少ない。千葉のそら豆も少ないし、愛媛産も少ないと思います。値段は、いつもに比べると、かなり高い。「一寸そら豆」が主流です。
鹿児島の「雷えんどう」、エジプトのスフィンクスの中で発見された「ツタンカーメン」と同じ系列ではないか、といわれています。これが面白いのは、豆は緑なのですが、ごはんに入れて保温し、4〜5時間経つと、お赤飯のように赤くなります。このまま茹でても緑色。しばらくおいて、4〜5時間お湯の中に漬けておくと、だんだんピンクになっていきます。鹿児島では、お赤飯のかわりに、この豆を入れて炊くそうです。
いつも、5月になると雑メロンの話をしていますが、今年は、春先の陽気が悪かったので、花付きが悪く、全般に値段が高いです。
【八百屋塾2012 第2回】 実行委員長挨拶|講演「豆について」|勉強品目「豆類」「メロン」|食べくらべ|塾生より