新年あけましておめでとうございます。今日のテーマは、「葉物」です。ちょうど霜がおりて、おいしい時期です。
今年、私は、何か自分を変えたいと思っています。元旦に「環境」という言葉が思い浮かんだので、「環境を変える」をテーマとして、考えていきたい。
みなさんもそれぞれ今年のテーマを考えていると思います。ぜひ、自分のテーマに向かって、がんばって勉強し、お店にフィードバックしてください。
あけましておめでとうございます。昨年中はお世話になりました。今年も、みなさんで八百屋塾を盛り上げていただきたいと思っています。
昨年の暮れから、野菜が高くなっています。先日、日経新聞の記者が取材に来ました。世間では、野菜ソムリエなどが増えているので、記者の方は、野菜の消費が伸びているのではないかと考えて調べたところ、減っている。何が原因かと聞かれました。
一番の原因は、女性が社会に進出したことで、野菜を買っても作る時間がない。コンビニなどの惣菜も充実しているので、そちらのほうに流れてしまうのではないでしょうか。ほかにも原因はいろいろありますが、われわれ八百屋としても、そういうお客さまを喚起するために、八百屋塾のような勉強会をしている、という話をしました。
今、レタスが500円ぐらいします。八百屋塾の創始者、江澤先生だったら、「なぜこの時期にレタスを食べるんだ」ということでしょう。ほかにも野菜はたくさんあります。無理してハウスで作ったものを食べることはありません。
今、葉物類が旬で、一番おいしい時期です。露地物の小松菜など、ゆでて食べるだけでおいしい。こういうものを食べていれば、この時期にレタスを食べることもないのではないでしょうか。
レタスが高くて困るのであれば、何か提案すればいいわけです。「旬のこの野菜を、こうして食べたらおいしい」ということを知識として持っていないと、これから八百屋として生きていけません。
12年間もこの八百屋塾を続けているのですから、私は、すべての八百屋さんにここに来て勉強してほしい、と思っています。
昔は、お腹がすいているから、何でも食べました。「口で食べていた時代」です。それから、「鼻で食べる時代」、「目で食べる時代」になり、今は、放射能がどうだとか、栄養価がどうだとか、「頭で食べる時代」です。そういう時代になっているのに、昔のままでは無理です。工夫をして、お客さまに提案することが大事。精進して、いい八百屋さんになってください。私もみなさんとともに、今年一年、がんばっていきたいと思います。
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