■2012年4月15日 第1回 開講式 〜 食べくらべ
◇春野菜の食べくらべなど
  • にんじんは、新潟・津南の「雪下にんじん」(品種は「ひとみ五寸」と「はまべに」の2種)、徳島の「新にんじん」、去年収穫したひねのにんじん(埼玉産)を生のスティックで食べくらべた。ひねにんじん以外の3種は、煮物でも食べくらべを行った。

  • 高知の新しょうが、高知の近江しょうが、中国の近江しょうがの3種は、おろして食べくらべた。

  • 料理は、ウドの味噌和え、秋田フキの煮もの、新じゃがの茹でたもの、オニオンヌーボーのグラッセ、新玉ねぎのスライス、たけのこの木の芽和え、新しょうがの佃煮、柿沼農園のセロリの塩麹和えを試食。
にんじんの食べくらべ1
雪下にんじん(ひとみ)
にんじんの食べくらべ2
雪下にんじん(はまべに)
にんじんの食べくらべ3
新にんじん
にんじんの食べくらべ4
ひねにんじん
雪下にんじん(ひとみ) の
煮物
雪下にんじん(はまべに) の
煮物
新にんじんの煮物
うどの味噌和え
しょうがの食べくらべ1
新しょうが(高知)
しょうがの食べくらべ2
近江しょうが(高知)
しょうがの食べくらべ3
近江しょうが(中国)
柿沼農園のセロリ
フキの煮物
新じゃがの茹でたもの
サラたまちゃんのスライス
たけのこの木の芽和え
[感想など]
  • にんじんは、生で食べたところ、それほど大きな違いは感じませんでしたが、新にんじんはちょっとクセがある。色も薄いし、生ではあまりおすすめできないような気がしました。雪下にんじんは、色が濃くて、甘く感じました。調理すれば、どのにんじんも同じようにおいしく食べられると思うので、種類によって、調理の仕方をお客さんに説明できれば、と思います。

  • 新にんじんと雪下にんじんの違いが如実にわかりました。甘みも、煮たときのやわらかさも、雪下にんじんのほうが好み。

  • 今、うちの店では、新にんじんをメインで売っています。ひねと食べくらべると全然違うのがわかる。ただ、試食してもらわないと伝わらないと思うので、食べくらべを店でも生かしていきたい。

  • 中国のしょうがは最後に食べたほうがいい。あまりにも辛さが強くて、強烈。それに比べると、新しょうがは辛みも少なく、おいしい。

  • しょうがは新しいほうがおいしい。

  • 雪下にんじん2種を食べくらべて、生では、ひとみのほうが食べやすいような気がしました。煮ものにすると、はまべにのほうが味がしっかりとしていました。
[調理の先生より]
  • 新しょうがの佃煮は、新しょうがを薄切りにしてからサッとお湯に通し、お湯をきって、調味料で煮ます。今日は削り節を加えましたが、ゴマを散らしてもいい。作っておくと、かなり日持ちします。

  • 旬のみずみずしいセロリには、今、流行りの塩麹を使いました。セロリを適当な大きさに切ってチャック付きのポリ袋に入れ、塩麹をまぶして、1日〜2日冷蔵庫に入れておきます。好みですが、2日ぐらい経つと味が出てきて、歯触りも変化して、楽しめます。セロリだけでなく、キュウリ、カブ、大根などでもおいしくできますので、ぜひお試しください。

  • タケノコは高橋さんが茹でてきてくださったので、それを薄味で煮て、木の芽で和えました。やや味が足りなかったので、だしでのばした味噌も加えています。いつもは木の芽がこれほど豊富ではないので、ほうれん草をすりつぶして混ぜるのですが、今日はたっぷりあったので、木の芽だけで和えました。

 
 

【八百屋塾2012 第1回】 挨拶|講演「八百屋はなぜ勉強が必要か」|実行委員より塾生より|勉強品目「春野菜各種」|食べくらべ