第9回 さといも・いちご
今日のテーマは、「さといも」です。おいしいいもがたくさんあるので、自分で味わって、暮れに向けて売ってください。
もうひとつのテーマ、「いちご」も橋本さんに多くの種類をお持ちいただきました。これからの商材なので、ぜひ食べて味を確かめてください。
このところ市場もあまり元気がありませんが、八百屋塾の生徒だけは、「売れているぞ」という顔をしてやっていただきたいと思います。
本年度、私どもの組合では、10月14日〜11月11日まで、「市場まつり」を行い、おかげさまで盛況のうちに無事終了しました。
昨年は東日本大震災の復興支援をテーマに「市場まつり」を行いました。今年も、まだ風評被害などで福島県が非常に苦しんでいると聞き、東京都の応援もあり、「福島・東京キャンペーン」として、福島県を中心に応援しました。市場ごとにコーナーを設け、福島県の野菜やグッズをたくさん販売し、完売しました。12月11日に、福島県東京事務所の方がみえて、「みなさんに協力してもらって非常によかった」とおっしゃっていました。
各市場のみなさん、特に、青年会の方々の活躍により、成功裏に終わったわけですが、年に一度の「市場まつり」は、お客さまに流通の一環を見て理解していただく一番いい機会だと思っています。また、産地の方にもどんどん参加していただいて、消費者と一体となって話し合い、間に入る卸、仲卸、小売りがそれを取り持つのが理想だと考えています。年に一度の「市場まつり」ですので、今後とも、多大なるご協力をお願いします。
この時期の果物といえば、みかんです。みかんは利益率が一番高い商品で、暮れのいい悪いはみかんで決まる、といっても過言ではありません。今年は小粒系ですが、味はいい。八百屋塾で学んだことをお店で発揮して、去年と今年を比べたら今年のほうがいい、といえるように、努力していただきたいと思います。
大手量販店やコンビニまで青果を売るようになり、われわれのライバルになっているわけですが、自分の考え方を変えて、ぜひ、負けずにがんばっていただきたいと思います。
来年は、もっと八百屋塾にテコ入れしようとも考えていますので、今後ともよろしくお願いします。みなさんの暮れの商売の大繁栄を期待して、私のご挨拶に代えさせていただきます。
【八百屋塾2012 第9回】 実行委員長&理事長挨拶|講演「さといも」|勉強品目「さといも」「いちご」|商品説明|食べくらべ