■2012年12月16日 第9回 〜 食べくらべ
◇さといもやいちごの食べくらべ
  • さといもは4種類、愛媛の「女早生」、新潟「きぬ乙女」、富山の「アルギット栽培さといも」、埼玉の「土垂」をブラインドで食べくらべた。

  • 静岡県の「えびいも」、「八つ頭」2種(千葉の小川さんの「八つ頭」と、講師の先生が開発した「丸系八つ頭」)、山形の「からどり芋」も試食した。

  • 料理は、煮っ転がし、のっぺい汁、さといもごはん、白和え、さといも入りのお雑煮など。

  • いちご各種も試食した。
さといもやいちごの食べくらべ
[調理の先生より]
  • 「えびいも」にかけた練り味噌は、レシピ通りに作ったら、すごく辛かった。味噌によってずいぶん違うので、砂糖やみりんを加えました。やや甘めのほうが料理には合うと思います。

  • 今朝、テレビ番組で、「上条さといも」がすごくおいしい、というのを見ました。水分が違っており、普通は80%くらいのところ、上条は70%台だそうです。

上原悠子先生
  • 何か新しいさといも料理を、といわれたのですが、コロッケはやはりじゃがいものほうがいいですし、煮っ転がし、のっぺい汁、さといもごはん、白和え、さといも入りのお雑煮など、ありふれた料理になりました。さといものおいしい食べ方があれば、教えてください。
[感想など]
  • 愛媛の「女早生」が、もっちりとした食感でおいしかった。4種類をブラインドで食べくらべたが、どれが何だかはよく分からなかった。

  • 五泉のさといもは、食べたときのなめらかさやぬめりが他のものとは全然違いました。

  • 五泉のさといもは、私にはねばりが強すぎました。富山のアルギット栽培のさといもは、値段のこともあって、販売につなげるのは自信がない。埼玉のさといもは、いつものとは違うと感じました。山形の「からどり芋」は、香りもいいし、甘みもほどよくあって、本当においしいと思いました。

  • さといもの中では、ダントツに山形の「からどり芋」がおいしかった。甘味が格別で、食感もよかった。

  • いちごは、「あまおう」がバランスがよくておいしかった。

  • 「スカイベリー」はただ甘い。酸味があったほうがいちごはおいしいと思いました。高野さんの「とちおとめ」が、酸味と甘みが調和していて、一番おいしかった。

  • 自分は「あまおう」が一番でしたが、定番の「とちおとめ」もお客さまにはおすすめすると思います。個人的に、「紅ほっぺ」も味わいがあって好きです。今日の「紅ほっぺ」はおいしかった。

  • 「ゆめのか」、「さがほのか」はバランスがよくておいしかった。「スカイベリー」は、甘みはあるのですが、繊維なのか、ややシャクッとした食感が気になった。

  • 人によって好みがあると思いますが、私は、甘みの強い「とちおとめ」が好きです。「あまおう」はあまりおいしいと思ったことがない。ただ、見栄えがいいので、総合的に見れば「あまおう」もいいとは思います。

  • 初参加で、いちごにこんなに種類があることに驚きました。高野さんのいちごが一番おいしかった。「スカイベリー」は、味が薄い気がしました。ただ甘くてやわらかい感じ。あとは正直よくわかりませんでした。

  • 現役時代に、いちごの育種を手がけていました。今の時代、生食用とケーキの上にのせるいちごを同じにしよう、という傾向があります。そのため、玉が大きく、あまり甘さはないけれど、酸味とのバランスがいいもの、日持ちがいいように適度にかたさのあるものを育種している。今日、栃木の「スカイベリー」を食べて、栃木も大玉の品種をがんばっているのだな、と思いました。味としては、「とちおとめ」のほうが断然おいしいのですが、まだ作り始めなので、2月くらいになれば味ものっておいしくなるのではないかと思います。食べておいしいのは「あまおう」です。ケーキの上にのせるには形が悪いのですが、それは承知で作ったものなので、いちご業界には画期的な品種だったと思います。これからがいちごの旬。ビタミンC豊富な果物なので、子どもだけではなく、大人も食べて消費拡大していただければと思います。

  • 「スカイベリー」は生産者によって全然味が違うそうです。「あまおう」は、好き嫌いがありますね。酸味があるほうがいいのか、甘いものがいいのか、お客さんによって使い分けることが大事だと思いました。

  • 「紅大豆」のごはんに感激した。塩と酒だけで、大豆自体の甘みが引き出されていて、おいしかった。食感も、ごはんとの相性がぴったりでした。煮豆にもしてみたい。

 
 

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