Q:「ダナー」や「宝交早生」を食べることはできますか?
A:生産者がいると聞いたことはありませんが、探せば作っている方はいるかもしれません。「宝交早生」は作りやすい品種なので、家庭園芸用として園芸店で売られています。
Q:一季成りと四季成りのメリットについて教えてください。
A:一季成りは「普通のイチゴ」なので、栽培技術や品種改良が進んでいます。品質がよく、食べておいしいのは一季成りです。四季成りは夏場の需要に向けて育成が始まったので、品種改良が進んでおらず、生食には、果実の品質が劣ります。ただ、栽培に関しては、品種改良が進めばメリットがあるかもしれません。「よつぼし」は四季成りの形質を持っています。種子繁殖で四季成りであれば、ランナーが出にくいといった点が問題にならないので、将来的には期待できると思います。
Q:炭疽病とはどのような病気ですか? 買ってきたばかりのイチゴに1個だけカビが生えていたりするのは炭疽病のせいでしょうか。
A:炭疽病はイチゴの苗が感染する病気です。高温多湿の梅雨時期などに水から感染し、枯れてしまいます。夏場、早い時期に感染すると定植する苗が失われてしまいますし、病気を持ったまま枯れなかった苗を植えると着果した後で被害が出ます。イチゴにカビが生えていたのは炭疽病ではなく、灰色カビ病でしょう。病気の果実の花弁が残っていたか、おしべから発生することもあります。高温多湿だとカビが発生しやすくなります。
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