Q:タモギタケの黄色が加熱すると落ちる理由は何ですか。
A:黄色い色素は加熱すると分解されるため、色を保ったまま加熱調理するのはむずかしい。色素は自然の成分です。色の変化はキノコによってさまざまで、タモギタケは色が抜けますが、トキイロヒラタケの赤い色は完全には抜けません。
Q:タモギタケの栄養にはどのようなものがありますか?
A:β-グルカンという多糖類が豊富です。免疫力をアップさせる効果があるとされ、タモギタケに非常に多く含まれています。そこで健康食品としても使われますが、ふだんから適量を摂り続けていくことが大切です。
Q:シイタケ、エノキタケなどに付いている白いフワッとしたものはかびですか?
A:キノコの菌糸で、かびではありません。食べても大丈夫です。買って来て1週間以上置くとかびは生えます。緑色だったりしたら、そこだけを取り除いてもダメで、キノコの中にも蔓延しているので食べないほうがいいです。
Q:キノコの保存方法を教えてください。
A:3〜4日は冷蔵庫で保存、長く保存したい場合は、冷凍か乾燥するといいでしょう。キノコの成分は生のままでは消化しにくいのですが、冷凍すると繊維がバラバラにほぐれるので、栄養分が吸収されやすくなるというメリットもあります。
Q:キノコは冷蔵保存がいいのでしょうか。温度変化はよくないと聞いたことがあります。
A:一般家庭では、基本的には冷蔵保存。流通過程では一定の温度に保つことが大切です。乾燥を防ぐために、新聞紙、厚めの紙で包むか、アルミホイルもおすすめです。野外で採ったキノコを新鮮な状態で持ち帰りたいとき、アルミホイルで包んで常温のまま運びます。ナメコのようなキノコも、適度に水分が保持されて、なおかつ蒸れません。
Q:賞味期限はどれくらいを目安にしたらいいですか?
A:キノコによって違います。ヒラタケ、マイタケのような肉厚のキノコはけっこう持ちますが、シイタケは5日くらい。古くなるとお腹を壊します。購入後は3〜4日以内に食べてください。
Q:キノコを日光に当てるといいというのは本当ですか?
A:種類によってさまざまです。マイタケは青色ダイオードで栽培すると色つきがよくなる、といわれています。シイタケは天日干しすると凝縮されて香りが強くなります。
Q:原木栽培と菌床栽培はどちらが多いのですか?
A:圧倒的に菌床が多く、原木は少数です。日本では原木の供給量が足りません。原発事故の前は、福島の原木が多く使われましたが、シイタケなど一部のキノコはセシウムを選択的に吸収するので、西のほうの原木が使われています。キクラゲ、ナメコはセシウムをほとんど吸いません。菌床と原木で、栄養的な違いはそれほどありませんが、シイタケのβ-グルカンやうまみ成分は原木のほうが多い傾向はあります。ちなみに、韓国で、落雷の後にキノコが生えるといわれますが、原木に電気を流すと成長が促進されます。
Q:タマゴタケは食べられますか?
A:タマゴタケはおいしい食用キノコです。菌根菌なので人工栽培はむずかしいのですが、信州大学などで研究されています。傘が20センチくらいになる大きいキノコで、傘と柄の部分をフライに、小さいものはバター炒めにすると味わいが濃厚です。
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