Q:秋田県にあるマタギの里でクロモジを使ったお茶を作った、と聞いたことがあります。薬事法の関係がいろいろむずかしいと言っていたのですが…。
A:クロモジを使った商品開発は、広島や青森などでも盛んです。例えばその薬効を商品販売の際に伝えたい場合、"クロモジそのもの"についてHPのどこかでそれを解説するのはグレーゾーンです。但し、商品パッケージに入れるとアウトとなります。ちなみに薬事法は現在、薬機法に名称が変更されております。
Q:フェンネルとイーチョーバーの違いは何ですか?
A:イーチョーバーは「胃腸にいい薬」という意味の沖縄の言葉で、植物種としてはフェンネルと同じです。フェンネルはウイキョウとも呼ばれる和ハーブで、原産地は中国とされ、奈良時代には日本に伝わっていました。ただ同種でも、植物は環境に応じて二次代謝産物の生産量を変えるので、芳香成分や薬効成分は産地によって変わってきます。
Q:山菜はよく食べ過ぎてはいけないと聞きますが、本当ですか?
A:どんなものでも食べ過ぎはNGです。特に山菜や野草などの野生種は薬効がある反面、成分は強いため、食べ過ぎると下痢になるなどの症状が出る場合があります。ギンナンはアルカロイドを含んでおり、例えば子供では8粒以上食べると中毒の危険性があるといわれます。また、ヤマアジサイの変種であるのアマチャはカロリーゼロの天然甘味料として利用できますが、取り過ぎると気分が悪くなる人がいるようです。いずれにしても、食べ過ぎなければ大丈夫だと思います。
Q:山椒は2時間くらいゆでてから使う、と本には書いてあります。家の山椒はゆでなくても平気なようなのですが…?
A:基本的に熱を長く通すと、香り成分は揮発して減少します。サンショウの売りである香り成分のサンショオールは周辺の環境に対抗して作られますが、ご自宅のサンショウは香りが薄いということでしょうか?生のままでも有毒植物にはカテゴライズされませんが、人によっては量によって症状が出る場合があります。私は、ゆでずに塩漬けにします。アクと思われるサンショウのアルカロイドは水溶性なので、塩漬けや醤油漬けで出すことができます。
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