第11回
挨拶
講演1
講演2
勉強品目
商品説明
食べくらべ
第10回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第9回
集合
ニンジン
小松菜
三河島菜
ダイコン
その他
第8回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第7回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第6回
挨拶
講演
勉強品目
商品説明
食べくらべ
第5回
挨拶
講演1
講演2
加工実習
アルバム
食べくらべ
漬けもの
衛生管理
第4回
挨拶
講演
勉強品目
食べくらべ
第3回
挨拶
講演
勉強品目
商品説明
食べくらべ
第2回
挨拶
講演
勉強品目
商品説明
食べくらべ
第1回(開講式)
挨拶
講演
勉強品目
商品説明
食べくらべ
八百屋塾2018についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2017についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2016についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2015についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2014についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2013についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2012についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2011についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2010についてはこちら
をご覧ください
八百屋塾2009についてはこちら
をご覧ください
それ以前の八百屋塾(2000年〜2006年)の内容等については、
旧・八百屋塾サイト
をご覧ください
■2019年11月17日 第8回 ネギ類・ミカン 〜 勉強品目「ネギ類」 東京青果(株) 渥美富雄氏
東京青果でネギグループのマネージャーをしています。「味十八番」は、本当においしいネギです。私は自分でも「龍ひかり2号」を栽培しています。
東京青果でネギの販売数量が多いのは11〜12月です。11月は北海道から九州まですべての産地のものが出てきます。
5〜6月は産地が少なく、約8割が茨城、残り2割が千葉、一部が埼玉なので、高値で取り引きされます。
東京青果(株) 渥美富雄氏
冬場はマルチやトンネルをかけます。4月頃、ネギが抽苔するとかたくなります。春はやわらかいネギが評価されます。夏は鮮度です。冬場は1か月でも置いておけますが、夏場は収穫適期が5日くらいしかなく、すぐに老化するので白根が短くても出してほしい、とお願いしています。秋冬の時期は、白身が長いものが評価されます。
ヌルは免疫力を高めるという話も聞きますが、梅雨や秋の長雨の時期には特に多く、朝、現場に行くと段ボールがめちゃくちゃに濡れていて商品にならないこともあります。産地には、よく水を出してから出荷してください、とお願いしています。
ネギは食べないところも大切で、根を切り過ぎると、そこから伸びて変色し、古いと思われます。また、先端が茶色く変色した葉っぱが付いていると売れません。泥ネギの葉先がグルグル巻き込んであるのは、枯れた葉先が見えないようにするためもあります。産地には、根を切り過ぎないこと、変色した葉は付けないこと、とお伝えしています。
全国で最も生産量が多いのは千葉県で5万7千トン、次いで埼玉県が5万トンです。中国からの輸入物は5〜6万トンで、千葉に匹敵し、外食や加工食品として食べています。私は国内の生産者さんに、もっとネギを作ってもらいたいと思っています。
現在の販売状況は、東北、北海道が徐々に減り、千葉、茨城、埼玉といった関東の産地のスタート時期。関東は台風と大雨で被害を受けたため、2〜3週間遅れており、端境期のような状況です。両方とも順調であれば最も価格が安い時期のはずなのですが、これがしばらくは高値が続きそうです。
本日の「深谷ネギ」は南部地域で栽培されたもの。これからが旬です。「深谷ネギ」には茶箱と白箱があり、茶箱は系統の箱で全体の1〜2割。白は産地市場のもので、こちらのほうが多く出回っています。
今日の「千寿ネギ」は栃木県産です。葱茂さんというネギ商の商品は、時期によっていいものを出すということで、11月の最終週から埼玉県産になるそうです。
「千住ネギ」は、東京、足立区産です。
宮城県の「曲がりネギ」は、一回植え替えて曲げて作ります。生産者さんが大変苦労して作られています。
栃木、JAなすのの「美人ネギ」は通年あります。軟白ではトップ、ファンも多く、ピカイチのブランドです。
「わけネギ」は千葉県、東葛中央です。葉ネギの一種で、葉を食べるタイプです。
京都の「九条ネギ」も青い葉を食べるタイプで、周年あります。静岡あたりから西は青いネギが多く、葉ネギを食べる文化です。
九州、博多の「万能ネギ」は「九条ネギ」よりもっと細い葉ネギで、香りも違います。関東では「万能ネギ」はよく見かけますが、「九条ネギ」はあまり出回っていません。
「赤ネギ」は、山形、鶴岡。普通の白いネギでも、もともと赤い色が入る形質があり、それを濃く残したものです。赤い色はアントシアニンです。
葉タマネギのような「オニオンブランシュ」は静岡、とぴあ浜松です。
「あさつき」は埼玉。周年あります。東北で「あさつき」というと、全然違うものですので、お客さまから「あさつき」がほしいと言われたら、気をつけてください。
「京丸姫ネギ」は、静岡、とぴあ浜松。お寿司屋さんなどで使われます。
「リーキ」は、今日は長野県産の入荷がなかったので、外国のものかもしれません。国産は11〜3月で、それ以外の月は輸入になります。
下仁田ネギや上州ネギも入荷していますので、ぜひご利用ください。下仁田はアリシンという成分が多く、煮るととても甘くなります。加熱調理での食味は最高ですが、アリシンが多いと生では辛いので、お客さまにしっかり説明するといいと思います。
私の目標は、少なくとも1万トンくらいは国産のネギのシェアを増やすことです。八百屋さんには国産のネギをもっと販売していただけるとありがたく思います。
◇「ネギ類」の写真
深谷ネギ
(埼玉)
千寿ネギ
(栃木)
千住ネギ
(東京)
曲がりネギ
(宮城)
白美人ネギ
(栃木)
あじさいネギ
(千葉)
九条ネギ
(京都)
博多万能ネギ
(福岡)
赤ネギ
(山形)
オニオンブランシュ
(静岡)
アサツキ
(埼玉)
リーキ
(輸入)
◇「ミカン」の写真
真穴
(愛媛・西宇和)
興津早生
(静岡・もばた農園)
マイルド130
(福岡)
西海
(長崎)
森繁
(和歌山・有田)
【八百屋塾2019 第8回】
挨拶
|
講演「ネギ類について」
|
勉強品目「ネギ類」「ミカン」
|
食べくらべ
>>>このページのトップへ