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■2023年1月22日 第10回 春菊・せり 〜 食べくらべ
◇「春菊」、「せり」、「じゃがいも」、「ポンカンファミリー」の食べくらべ
[タナカトウコ氏より]
春菊とせりの食べくらべは、次の各4種です。
「根付き春菊(東京)」、「根なし春菊(千葉)」、「おたふく春菊(茨城)」、「大葉春菊(広島)」
「仙台せり(宮城)」、「一町田せり(青森)」、「三関せり(秋田)」、「せり(茨城)」
春菊もせりも1本丸ごとさっとゆでて、水には取らずおかあげして余熱で火を通しました。味はつけていません。追加で急遽、生で食べてもおいしいという広島の大葉春菊もご用意しました。ゆでてお出しした広島の大葉春菊とは生産者さんが異なります。
じゃがいもは、前回ご用意できなかった完熟のもので、高橋芳江さんおすすめの「インカのめざめ」と「きたあかり」。村上農場さんがすごくこだわって、糖度も図りながら作っているじゃがいもだそうです。皮つきで1/4カットにしてゆでたものをお召し上がりいただきます。
柑橘は、「ポンカン(愛媛)」、「はるみ(愛媛)」、「デコポン(熊本)」です。
タナカトウコ氏
(株)果菜里屋 高橋芳江氏
春菊の食べくらべ
せりの食べくらべ
柑橘の食べくらべ
インカのめざめ
(北海道・村上農園)
キタアカリ
(北海道・村上農園)
メークイン
(北海道・村上農園)
◇食べくらべの感想
春菊は根つきがやわらかくて好きでした。ごま和えで食べたいです。せりは以前に比べると味が薄くなったように感じました。
関東の春菊はあまり食べたことがなかったのですが、香りが強くてシャキシャキした食感でした。やや苦みがあるのもいい意味でクセがあるということなのかな、と思いました。「おたふく春菊」は西日本ではなじみがあるので食べやすかった。地元をひいきするわけではないですが、「大葉春菊」の中筋は最高でした。「仙台せり」を食べてみて、食感がしっかりあっておいしかったです。広島でもせりは食べますが、ほぼ九州から入ってきて、根つきのものはほとんどありません。せりの新しい食べ方を発見しました。
八百屋塾初参加、横浜で天ぷら屋をしています。春菊は全体的に昔より香りが薄くなったという印象でした。「おたふく春菊」は肉厚なので天ぷらで使っても面白いかも、と思いました。せりも同様に昔に比べると香りが薄くなったという感覚です。個人的には「三関せり」は甘みがあって根っこもあまり土くささがなく、おいしかったです。料理によってまたいろいろと変わるのではないか、と思いました。
関東の春菊は東北にも流通しているタイプで、香りが強いと感じました。「おたふく春菊」と「大葉春菊」は甘みを感じました。香りはマイルドで、若い人はこちらのほうが食べやすいのかも、という印象を受けました。「三関せり」は香りが強く、根っこの土くささもなく、シャキシャキしていた。仙台では根っこの天ぷらがよく食べられていますが、天ぷらにも「三関せり」は合うと思います。
【八百屋塾2022 第10回】
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