Q:ブナシメジにはオルニチン、霜降りひらたけにはエルゴチオネインが豊富に含まれるとか、そういうのを包装に明示していただけると、販売しやすくなると思うのですが?
A:明示には法律上の厳しいルールがあります。ご意見は、持ち帰って参考にさせていただきます。
Q:ホクトさんでは今後、マツタケの人工栽培とか、そういう展望はあるのでしょうか?
A:私個人は、マツタケは、日常的に並ぶものではなく、この時期に少しだけ食べるというプレミアム感があってもいいのではないか、と思います。会社としての方針は、現状は未定です。
Q:どんこの「味の路」は、普通のしいたけにはありません。その違いは、栽培の仕方にあるのですか?
A:栽培の仕方と、菌や原材料の違いによって割れが作れます。
Q:マイタケだけ二重包装にしているのはどうしてですか?
A:株で収穫し袋で販売しているので、しっかりと固定するために、二重包装にしています。
Q:ホクトさんではエノキダケの販売はしないのですか?
A:昔はやっていたようですが、現状、栽培はしていません。
Q:以前、唐辛子とかピーマン系のものときのこは食べ合わせが腸内であまり良くない、と聞いたことがありますが、本当なのでしょうか。また、きのこと合わせると良くない食べものがあれば教えてください。
A:組み合わせが良くない食材は特にないです。勉強不足で断言はできませんが、野菜の成分などを詳しく調べたら、きのこを生かせないとか、腸内で喧嘩してしまう、という場合もあるかもしれません。
Q:きのこの種菌は培養で育てるのですか?
A:もともと原料とする種菌があり、それを培養して、1つずつ植えて出荷しています。
Q:きのこの品種によって菌は違うのですよね? 最初の菌はどこから持ってくるのですか?
A:品種によって菌は違います。天然から採った菌から、自社で研究を重ね、育てやすいものや、食感がいいもの、おいしいきのこを作るために品種改良を続けています。
Q:最初は山の中にある菌を採って自分のところで培養していく、というイメージですか?
A:最初はそうだと思います。もしくは、販売されている菌から栽培して研究することもあると思います。
Q:外国から菌を買うこともありますか?
A:外国からはありません。
Q:栄養価は、天然物も培養したものも、それほど変わらないのでしょうか?
A:大きな部分は変わらないと思います。きのこや野菜の栄養素は、天然由来のものなので、意図的に何かを大幅に増やしたりするのはなかなかむずかしい。
Q:昨今のきのこは、特徴的な味がないと感じるのですが、ポット栽培だからでしょうか?
A:きのこは独特の風味が強い食材です。ホクトでは、人によって好き嫌いが分かれてしまうクセや香りを極力抑えて、食べやすさにフォーカスしています。ただ、味がないのは問題なので、今後も研究を重ねてよりおいしいものを提供できるように努めます。
Q:しいたけは傘の裏にある胞子を出すと聞きました。傘がないきのこはどこから胞子を出すのですか?
A:他のきのこは小さくて見つけにくいかもしれませんが、同じように穴やひだがあります。
Q:エノキダケはやっていないということでしたが、なめこ、マッシュルームなども作らないのですか?
A:コスト高の問題などもあり、1から栽培を始めることはないと思います。きのこの会社ですから、扱う種類を増やせたらいいとは思いますが、なかなかむずかしい。
Q:採算に関しては、農協ではなく、生産から販売まで行っているわけですから、なんとかなるのでは? 今、決してきのこが安くはないのはなぜですか?
A:菌床の原料には輸入に頼っているものもあり、原料が高くなっています。包装の資材、人件費、栽培の段階での水や電気なども高騰しています。申し訳ないとは思っていますが、昨今は、例年と比べると、どうしても単価を上げざるを得ないというのが正直なところです。
Q:屋内だから安定して作れるのに、値段が一定ではないのはなぜですか?
A:他の野菜と同様、需給バランスによって価格は変動します。需要が下がる春夏はいらない、秋冬だけ、といわれても困ってしまいます。需要に合わせた生産を試みていますが、今の時期に大量に作り、ある程度の値段でお出しするのはむずかしいのが現状です。
Q:エリンギの生育期間は短くてシメジ90日の半分ですが、エリンギのほうが高価になる理由は?
A:生育期間は短いのですが、キャパシティは決まっており、他のきのこをエリンギに切り替えることができません。先月のように他の野菜がなくて例年以上に出ると、不足して、ご迷惑をおかけしてしまいます。
Q:大株をカットして売っているマイタケと、ホクトさんのマイタケで食味の違いはありますか?
A:あるとは思いますが、株で出しているのは、差別化のためです。株のままなので人手がかからず、スト減できますし、そのままほぐせます。また、同じ土俵で戦ってもむずかしい、というところもあります。
Q:霜降りひらたけは日本と西洋のひらたけのハイブリッドということですが、どうやって作るのですか?
A:勉強不足なのですが、さまざまなひらたけのいいところを組み合わせて、より食べやすく肉厚でジューシーに仕上げるために、いろいろなところからひらたけの菌を持ってきているのではないかと思います。
Q:納品や加工をやっているので、きのこにはたくさんプラスチックが使われているのが気になります。加工の際の異物混入や、資源の問題もあります。ホクトさんには業務用として、例えば大袋になっているとか、ほぐしたシメジとか、そういう商品はありますか?
A:業務用として、3キロ、5キロ入っているものもあります。ラインナップとしては、小さめのエリンギだけとか、一般のものではありません。きのこの種類によって違うので、弊社の担当と相談していただければ、ご希望を叶えられるようにしたいと思います。