Q:販売先がレストラン向けということでコロナ禍の時期はたいへんだったのでは?
A:ちょうど生産量が増えている時期だったのでたいへんだった。当時は、販売先を飲食店向けに絞っていたが、ネットや量販店向けにもバランスよく販売することにし、2020年4月時点では、捨てるのが半分程度で済んだ。
Q:ヨーロッパの野菜を育てるということで苦心した点は?
A:登録農薬がないので、農薬があまり使えなかった。また、外国のタネは発芽率が悪く、1割程度。うまくいかなかったのは、プッツィアレラ、セルリアック、カステルフランコなど。リーキも作りづらい。うまくいった野菜は、カリフローレ。
Q:ヨーロッパ野菜となると、栽培も初めてで、ヨーロッパとは土壌も気候風土も違う。食べたことがないものもあっただろうと思う。それぞれの野菜の「これができあがり」と、どう確信していったのか?
A:確かに食べたこともない野菜ばかりで、どのタイミングで収穫するのか、それが正しいのか、味はこれでいいのか、わからないことがいっぱいだった。タネ屋さんの指導を基準に栽培し、出荷して使ってくれる人の反響や要望を聞きながら、少しずつ、自分なりに決めていったように思う。タネ屋さんから購入したタネと違って、ヨーロッパから手に入れたものは発芽しなかったり、成長にムラがあるものが多かった印象だ。
Q:品目を見直したといっていたが、くわいは作っていない?
A:くわいは水稲に戻し、ねぎは、それに代わる野菜を作っている。
Q:この夏の暑さの影響は?
A:高温もたいへんだが、雨が降らない影響が大きく、収量がおちた。また、暑くても虫はでてくるので、その対応が必要となっている。黒いビニールシートを白いビニールシートに替えたり、作り方を変えるなどしている。また、アルバイトの作業時間を午前なら1時間早め、午後は1時間遅めの時間と作業時間を切り替えた。
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