さいたま市での産地視察、最後はサカール祥子さんがCEOをつとめる合同会社十色の「十色とうがらしファーム」へ。緑区見沼田んぼ内の圃場は40a、そのうちの20aで38種類のとうがらしを栽培しています。栽培時期は6〜11月で、色づくものは8月から、激辛とうがらしは9月から収穫時期になるそうです。辛くないものから辛いものへ、という順に圃場を見学。品種の説明を聞き、味見もしましたが、その中には、辛味が強く、チョコレートを食べないと口の中の辛味がとれないものもありました。畑の一部は、7月の大雨で水に浸かった部分があるとか。その後、1カ月近く雨が降らなかったので、畑には強いとうがらしだけが残っている、とのことでした。
とうがらしの販売先は、大田市場の仲卸カネブン青果。今回の産地視察のお世話役をしてくださった鈴木さんの会社です。カネブン青果が週3回、十色とうがらしファームのとうがらしやヨロ研の野菜を集配にくるそうです。鈴木さんによると、「顧客はレストラン、ホテル、スーパー、米軍専門の納め屋さんなど。米軍はピザ1枚にハラペーニョ5本を使うほどのとうがらし好き。メキシコの方にはハバネロが人気。米国や中南米の人々は、とうがらしをフレッシュで食べることが多い(日本人は乾燥で食べることが多い)。また、自分の国の料理をおいしく作るために、めずらしいとうがらしを探している人がいるので、そういう人にアピールすることが大事」。
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