Q:佐賀のれんこんが増えているというお話でしたが、時期的にはいつ頃ですか?
A:露地に力を入れており、基本的に年間あります。関東の量が少ない時期を狙う熊本、徳島といった産地があり、佐賀は関東と同じ時期が多い。作り方は茨城とほぼ同じですが、暖かいので生育のスピードが違います。関東は「れんこん=シャキシャキ」がお客さまの嗜好なので、同じような食味を求めるなら茨城が空く時期は佐賀がいいのではないでしょうか。佐賀は地元の品種を使っていましたが、ターゲットを関東に向けてから茨城の品種を作っています。最近は千葉からもいい品物が出回っています。れんこんは栽培やパッケージに手間やコストがかかります。生産者さんのためにも、れんこんは味にクセもなくおいしいこと、いろんな野菜にも合わせられ、ちょっと工夫すれば料理のバリエーションも広がることを、八百屋さんから消費者の方にすすめてもらえると嬉しいです。
Q:私どもはMを仕入れることが多いのですが、Sは一般に売れるのでしょうか?
A:基本的にM が相場の中心になり、S はMより安い。たとえば、そのまま袋詰めするとか、工夫できる人向けで、Mのように切らなくていいというメリットもあります。れんこんは芽のほうがやわらかく、その部分がたくさん入っているのもSで,知っている方は小さいものを好んで買われます。ただ、1個でボリューム感を出したり、すり下ろして使ったり、量販店さんのようにどんどん売りたい、となるとやはりMのほうがいいので、出荷比率的にはほとんどがMです。まず最初に親ばすが出て、それから小ばすが発生するので、出るタイミングも違います。今、ようやく、S、2Sが出てきました。Sは形状がいびつになるものも多く、売り方に工夫は必要になると思いますが、需要はあり、おでんなどで2Sを丸ごと煮るからほしいとか、特に年末になるとほしいといわれることが多いです。
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