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■2009年10月「八百屋の匠 旬情報」

「八百屋の匠」こと、杉本 晃章による最新の野菜・果物インフォメーションです!

◇最新動向
 野菜は、各産地とも9月は好天に恵まれ、全ての品目において作柄は良好となり、7・8月の品不足は全て解消されたと云って良い状況です。
 秋物の中心となる、さつま芋・里芋・白菜などは、全て各産地とも作柄良好で安値で推移していくでしょう。特にレタスの秋物産地、栃木・茨城県が豊作傾向で、値崩れが予想されます。
 果実では、極早生みかん・刀根柿・中生種リンゴとも作柄良好で、みかんは小玉傾向は変わらず、各品目とも安定した入荷が見込まれます。
◇主要野菜・果実の10月の状況
●大根・人参
 北海道産は終盤に近づくものの、作柄の遅れから残量は多く、10月中旬から始まる千葉・茨城産に順調にリレーしていくことになります。
●キャベツ
 北海道・岩手産は天候回復にて育成順調で、10月初旬より関東各産地に移りますが、近県産も育成順調で潤沢な入荷が見込まれます。
●トマト
 主力の北海道産・群馬県産は8月後半の天候回復で作柄は持ち直しているものの、出荷量は小玉傾向の1割減となりそうです。
●白菜
 茨城産は台風の被害も全くなく育成順調で、安値で推移していくでしょう。
●葉物類
 ホーレン草・小松菜等は、全般に秋口の好天にて作柄順調で、特に千葉産のホーレン草は前年比107%と作柄良好です。
●胡瓜
 9月中・下旬の好天・高温にて作柄良好で、値崩れ状態が10月に入っても続きそうです。温度の低下と共に価格も上がってくると思います。
●里芋・さつま芋
 里芋は埼玉産を中心に、さつま芋は千葉産を中心に作柄良好で、安値が期待できます。温度の低下と共に需要が上向くこととなり、価格も安定してくると思います。
●刀根柿
 和歌山・奈良県共に作柄良好で色付きも良く、食味の良さを期待できそうです。
●極早生みかん
 小玉中心の販売になりますが、価格は安値が期待できます。
●中生種リンゴ
 各産地、各品目共、好天でたっぷりの日照にて作柄良好で、潤沢な入荷が期待できます。
◇旬のおすすめ品
 秋になると、中生種のリンゴが次々と登場して来ます。各種とも旬の期間は10日〜15日位と短く、様々な特徴を持った"リンゴ達"です。今年のニューフェイスは岩手産の黄色いリンゴ『トキ』、山形産の『秋陽』(陽光×千秋)がおすすめです。ぜひ一度、ご賞味ください。
(東京都青果物商業協同組合 理事 杉本 晃章)