<シンポジウムの様子>
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全国大会に先立ち行われたシンポジウムでは、野本会長の挨拶にもあったように、代払制度と組合管理について集中的に討議された。
全国の組合の抱える問題は、こと代払に関しては共通の問題であり、一言も逃すまいとする参加組合員の真剣さが伝わった。
各組合より出された問題点は、
・指定日に入金がなかった場合、誰が売り止めの判断をするのか
・代払いのため保険に入っているが、掛け捨てでもったいない
・ルールを守れば保険は必要ない
・保証金は何日分預かれば安全か
・入金の確認は誰がするのか
・完納奨励金は全国一律を望む声があるが地域性があるため難しい
など、その他たくさんの意見が寄せられた。
また、名古屋の組合より発言された、
・われわれは量販店より短いサイクルで支払っているのに、量販店が優遇されている
・卸の社長より、客は産地で小売商ではない、と言われた
など、卸への不満も聞こえた。
また、完納奨励金に関しては、廃止を要請する卸もある中、昔は卸や仲卸が各個店を回り集金していたが、その手間を考えれば完納奨励金を支払うのは当たり前であり、組合として卸や仲卸に対し理論武装し説明することが重要である。
各組合が苦労して取り組んでいる代払制度が、1週間から10日以内に産地に代金回収できることを積極的にアピールしていくべきである。
昨今の景気低迷に加え、量販店の台頭、地方では道の駅での青果物の販売など、業界環境は大変厳しいものがある。しかし、今回のシンポジウムのような全国レベルにおいて問題を提起し、情報交換をしながら意見を共有していくことが重要である、との結論に達した。
来年は熊本において全国大会が開催されるが、今後も引き続き青果小売商の権益を守るべく積極的な情報交換をしていくことを申し合わせ、閉会した。
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