■淀橋支所 第31回淀橋ゼミナール報告書
淀橋支所青年連絡協議会 担当:宇佐見芳徳

 今回の講演は茨城県取手市の株式会社M&Yシモタファーム代表取締役霜多増雄氏に「野菜生産への想いと取り組み」についてお話を聞かせて頂きました。まず自分の畑で採れた無菌状態の小松菜を見せていただき正直丈が長くふだん目にしている小松菜とは随分違うものだと印象うけました。

 社長の話によるとこれが昔の小松菜だそうで、カルシウム、カリウム、ミネラルが豊富だそうです。試食した所皆さん美味しいと、中には「甘い」と言う参加者もいました。

 現在のものは中国菜(ター菜、青梗菜)と交配させ茎が太いものになっているそうで、栄養素がないそうです。社長の知人のウグイスはスーパーで買った小松菜は食べずに、この小松菜だけしか食べないそうで自然の凄さを知りました。

 社長は物事をはっきりきっぱりと言う方で「有機=美味しいと思っている人は舌がおかしい」「ミミズがたくさんいる畑=黴菌だらけ」「ミミズのえさがなくなった状態の畑は最高だ」「八〜九月の白菜は食べちゃダメ!」今の野菜は、毒菜だ!色や見た目をよく作るために亜硝酸が多く「白菜本体の2%の塩で何日も漬からないものや大根を1.5cm厚に切って30分煮ても串がすっと抜けないものは毒」だといった時は驚きました。よく朝取り野菜が新鮮で美味しいと言うが、朝一番硝酸濃度が高く毒だと言っていた。野菜も朝は沢山エネルギーを補給する為に沢山養分を取るがその時に硝酸も高濃度で摂取するらしい、だから夕方収穫の野菜が一番安全だと教えてくれた。

 本部青年会会長の杉本さんは「長年漬物をやってきて"?"と思っていた事が分かったことや野菜生産の実態や亜硝酸体窒素肥料の事をここまではっきり言った人も初めてだ」といっていました。

 社長は「よくない野菜が自分の店に来た時はちゃんと生産者に苦情を言って欲しい。そうでないと生産者も育たない。これからは生産者、市場、八百屋さん、も含めて良いものを作る方向に持っていければいいな」と言っていました。

 最後に「現在はハーブ中心ですが、将来 ほうれん草、小松菜、のグレードを上げたものを作りたい」と言っていました。生産者も販売者も安全性についての意識を変えていかなくてはいけないと感じました。

 今度機会があったら、霜多ファームに産地視察も面白いのではないかと思いました。